2012年最初のできたどー!(フジミ1/72きさらぎ号)
フジミ1/72の朝日新聞社機「きさらぎ号」、いきなり完成です(笑)。がらんどうさんトコの恒例企画のお年賀モデリングに今年も参加しまして、都合12日間で完成させました。(^^)v
何も考えずにストレートに組んでハイ完成!とやるのがこの手のイベントの醍醐味だろうとは思うのですが、やっぱり手を入れちゃうのですよね。本機の胴体下面には観測窓があるのですが、コクピットフロアのパーツはただの板なので下が見えません。なので穴を開けます。どういう風に開いてるのかさっぱり判らないので(資料がないよ)、真下の窓と左右の主翼付け根にある窓と両方見られるようにしてみました。
その下面の観測窓と胴体側面の小窓は、パーツが隙間だらけなので瞬着で固めてからキレイに磨いてやります。分厚くてとても中から外が見える気がしませんが(笑)、どうせコクピット内だってロクに見えないんだし、そもそも下面だからこの窓の存在自体もよく見えないので気にしません。(゚∀゚)
一気に十の字。固定脚もここで貼り合わせてしまいます。エンジンパーツはキットそのまま。クレオス#28黒鉄色を塗ってから銀でドライブラシしましたが、あまりモールドが引き立ったような気がしませんぬ。エンジンカウリングの後縁は分厚かったので削ってやりました。コレが後で功を奏するのです。(^^)v
コクピットフロアに開けた穴からは、下面の観測窓がバッチリ見えます。計算通り。(^^)v
このキット、プロペラはこの段階でエンジンに差し込んで裏側からストッパーのパーツを接着して回転するようになってます。でもそれでは今後の組み立てや塗装に支障を来すので後ハメ出来るようにしました。ストッパーのパーツが入るトコロに、ハセガワのキットの一部に付いてくるポリキャップを横向きに押し込んで(そのままでは穴が大きすぎて使えない)、周囲をプラ板と瞬着でガッチリと固定した後、前方からピンバイスでプロペラ軸より少し細い穴を開けてやりました。
胴体両側面の小窓の下には、通信筒を落とす時などに使う(んだと思う)シャッターが付いています。しかしキットのパーツは分厚くてゴツくて、とてもシャッターには見えません。
また、前席と後席の間には仕切りがあって、そこに計器が付いた白い箱状のもの(無線機?)が付いています(ちなみに操縦しているのは、後に神風号で倫敦まで飛んだ飯沼飛行士)。そこでプラ板で仕切りを作り、その下にパーツにあった後席用計器盤を付けました。胴体側面のシャッターもプラ板と伸ばしランナーで自作。
なおキットだと後席の後ろが塞がれていますが、この部分実機は開いてたのではないかなぁと。そうでないと後席乗員がシャッターのトコロに行けません(椅子は回転式とかだったのでせう)。キットで九八直協を作る時は、ここに穴を開けて機銃を付けるようになっていますが、実機の機銃はステーで支えられていたのでせう。これに気付いたのは全体塗装に掛かる前だったので、既に遅かりしでした。orz
実機のエンジンカウリング前面上部にある小さな丸穴は機銃口ですが、機銃を降ろしている「きさらぎ号」にもこの穴は残っていました。キットの通りに組むとこの穴が真ん中に来てしまうので、右寄りになるように回転させて取り付けます。カウリング下面にはドレン(?)のパイプが突き出ていますが、前方のものは中心線上にモールドされているので、切り飛ばして左寄りにオフセットした位置に真鍮パイプで自作。後方のものはパーツがありますがタダの棒なので、これも真鍮パイプで自作しました。また左翼前縁には着陸灯があるので、透明アクリルの棒から削りだして自作。
ということで水平尾翼を付けて十の字。キャノピーと風防をマスキングして風防を取り付けます。このあとキャノピーを仮止めして全体塗装開始。
ここら辺で、へんてこりんな形をしている左翼のピトー管を伸ばしランナーとプラ板で自作。これを真鍮パイプと真鍮板で作れる腕があったら後々楽できたのになぁ。(~。~;)
全体にクレオス#128灰緑色をブーッと。インストの指定は#56なんですが、キットの発売時期から推測するにコレは『明灰白色(2)』をイメージしているものと思われ(根拠は箱絵だけですが(笑))。今の#56は『明灰緑色(中島系)』でかなり緑味が強くイメージに合わないので(イメージソースは箱絵だけですが(笑))、ここは折衷案として#128を選択した次第。ググってみたら機体色をグレーではなく銀と解釈しておられる先人もおられましたが、右写真のように手前の「海風号」(セバスキー2PA-B3、P-35の複座型)のいかにも銀塗装然とした写りに比べると、奥の「きさらぎ号」はグレーだったように思えますので、この点はフジミが正しいっぽいです。
やっちまいました。ピトー管折れました。注意してたんですけど、やっぱダメでしたねい。真鍮パイプとかで作れたら折れずに済むんですがねい…。
エンジンカウリング後端の胴体両側面にドレン(?)パイプを真鍮線で仕込み(ここを薄くしていたのが効きました(^^)v)、胴体下面の中心線に赤帯を塗ったあと(インストでは無視されてますが、上の方にうpした正面からの写真にはしっかり写ってます)、デカール貼り開始。胴体のレジレターがシャッターに掛かるので「すわオーバースケールか!?」と焦ったのですが、実機も掛かってるのでひと安心。
デカール貼り終わって半ツヤクリヤーを吹きました。風防の上に立っていたアンテナ支柱はこの間に折れました。せっかく補強に真鍮線仕込んで、風防に穴を開けて差し込むという苦労をしたのに、仕込んだ真鍮線が届いてないところからポキっと(笑)。なおこのアンテナ支柱、キットは取り付け位置が曖昧ですが、実機は右にオフセットされていて、風防上の中心線上には衝突防止灯(だと思う)が付いてました。
キャノピーのマスキングを取ってアンテナ支柱も復活。このあとエンジンカウリング両脇の排気管を付けて、キャノピー枠を少々直した後でアンテナ線を伸ばしランナーで張りました。前後席間のコクピット内両脇に斜めに立っている支柱を伸ばしランナーで工作してからキャノピーを接着、ピトー管を再度くっつけたら完成です。
ということで、九八直協改造(というのかな)の朝日新聞社機「きさらぎ号」、完成でございます。なかなかカワイイ飛行機ですな。こういう戦前~戦中の軍用機転用民間機は、いつも作っている戦後機とは別腹で興味があるところなので、ストックしているハセガワの神風号やエルエスのニッポン号もいつか形にしてやりたいところです。
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