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2005.04.22

一方的でも宣言した者の勝ち?

@nifty:NEWS@nifty:人権法案の見直し案巡り、自民合同会議が大荒れ(読売新聞).

 自民党の法務部会・人権問題等調査会合同会議で21日、人権擁護法案の取り扱いの一任をめぐって、法務部会と人権問題等調査会のトップ同士が異なる見解を表明するという“前代未聞”の事態が生じた。

 党内では「一任は取り付けられていない」との見方が大勢で、審議は継続される見通しだが、政府が今国会提出を目指す同法案の行方は不透明だ。

 法務省は、この日の合同会議に人権擁護委員の政治的活動の禁止などを柱とする見直し案を提示した。焦点の人権擁護委員に関する国籍条項の新設は、見直し案に含まれず、古賀誠人権問題等調査会長が「人権擁護委員の選任について、日本国籍が無い場合、必要性、適格性を慎重に考慮する」とする国会決議で対応する考えを提案した。しかし賛成派と反対派が一歩も譲らず、開始から2時間あまりたったところで、一任を取り付けたい古賀氏が急きょ動いた。

 「申し訳ないがご一任をお願いします」

 そう言い渡すと、二階俊博総務局長と共に退席した。賛成派の議員からは拍手が起きたが、反対派は一斉に立ち上がり「冗談じゃない」「見切り発車だ」などと古賀氏らを非難した。

 退席後、古賀氏は記者団に「調査会長として一任を受けた。後は政審、総務会の場で議論すればいい」とし、法案の今国会提出に向けて党内手続きを進めていく考えを示した。

 ところが、平沢勝栄法務部会長は退席しなかった。拉致議連会長の平沼赳夫・前経済産業相が「古賀氏が訳の分からないことを言って出て行ってしまったのは残念だ。衆知を集めて法案をきれいにまとめるべきだ」と強調した。

 平沢部会長は「部会としては一任していない。引き続き議論する」と宣言。

 会議後、反対派の古屋圭司衆院議員は「合同会議はあくまで法務部会が主で、調査会は機関決定組織ではない」とぶぜんとした表情で記者団に語った。

[読売新聞社:2005年04月22日 01時46分]


 結局まだ一任はされていないというわけなんですよね? こんな経緯で一任されたという論理が通るのであれば、今後どうしても法案を通したい人は形勢不利になったら「一任をお願いします」と言って勝手に退席しちゃって、外で勝利宣言すればいいわけですね。

 今週末の衆院補選での公明党の選挙協力を得るには、ここで法案成立への道筋を付けておかなければならない、という焦りがあったのかもしれませんが、それにしてもこれは強引すぎます。これではかえって反対している議員が強硬になってますます法案成立は遠のきますな。

 しかしこの方法、どっかで聞いたことありますよ? あーアレだ、議論してて論破されそうになると「誰が何と言おうとオレ様の言ってることは正しいの!だからオレ様の勝ち!」と高らかに勝利宣言して逃げていくあの国の連中のやり方だ・・・。orz

【4月23日00:35追記】
@nifty:NEWS@nifty:人権擁護法案扱い、古賀氏一任…与謝野政調会長が裁定(読売新聞).

 自民党の与謝野政調会長は22日、法務部会・人権問題等調査会合同会議で、平沢勝栄法務部会長と古賀誠人権問題等調査会長が人権擁護法案について異なる見解を示した問題で、古賀氏への一任を認める裁定を下した。

 裁定により、法案は政調審議会に審議の場を移す運びだ。ただ、反対議員らは26日に法務部会で法案の審議を続行する構えを見せている。

 古賀氏は22日午前、党本部で与謝野氏と会い、21日の合同会議で法案の扱いについて「一任を取り付けた」と報告した。与謝野氏は平沢氏を呼び、「古賀氏が座長として、一任を取り付けたことにしてほしい」と伝えた。

 一方、政府案に反対する自民党議連「真の人権擁護を考える懇談会」(平沼赳夫会長)は22日の役員総会で、「議論を打ち切り、一任を宣言するかのような行為があったことは誠に遺憾」とする決議文を採択。平沼氏らが与謝野氏に、議論の継続を直訴した。

 与謝野氏は、法案の扱いは古賀氏に一任されたとの見解は撤回しなかったものの、「私が十分に納得しない限り法案を政務調査会、総務会に上げない。再度平沢氏とよく相談する」と述べた。

[読売新聞社:2005年04月23日 00時16分]


 ヤヴァイです、非常にヤヴァイです。与謝野氏の『私が十分に納得しない限り法案を政務調査会、総務会に上げない。再度平沢氏とよく相談する』という言葉に賭けるしかないようです・・・。((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

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