警察とマスゴミによる“犯人探し”
福知山線の脱線事故ですが、まだ生存者の救助活動が続いているというのに事故の犯人探しの動きとその報道は素早いですね~。
速度超過が主要因か 脱線事故で車掌認める
事故の運転士、過去に3度の訓告・厳重注意処分
オーバーラン実は40m、脱線の運転士と車掌うそ報告
こうやって並べると、『事故は適正に問題があった可能性のある運転士が、遅れを取り戻そうと無謀な超過速度で電車を走らせたために起きた』という印象になりません? いや、事故の引き金はそれで合ってるのかもしれませんが(線路上に置き石があった可能性もあり、その場合は事故の引き金は置き石ということになりますが)、その場合肝心なのは『なぜこの運転士は脱線事故を引き起こすような速度で電車を走らせたのか?』なんです。それは例えばこんなことが運転士にプレッシャーをかけていたのかもしれません。
<尼崎脱線事故>事故前の2週間 1秒単位で遅延調査実施
15秒単位の時刻設定、日常的な「回復運転」
つまり、この運転士がたまたまババを引いたということなのかも知れないのです。これを追求することが事故調査であるのに、警察が先に動いて犯人探しを始めてしまったら、何か手がかりを握っているかもしれない人が自分に累が及ぶことを畏れて口をつぐんでしまうかもしれません。それでは公正かつ厳正な事故調査はできません。なので、事故調査を行う上では一種の司法取引のようなことが必要になるでせう。警察が動くのはそのあとでも充分間に合います。肝心なのは犯人を罰することよりも、事故の再発防止なのですから。事故調は国交省隷下ではなく内閣直属とかのほうがいいのではないでせうか。
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