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2005.05.25

「話せばわかる」「問答不要!」

 にこやかに去っていきましたねぇ、あの方。小泉首相からいい返事が貰えないくらいなら帰ります!ってわけなんでせうか。これで自分の失点は最小限で押さえられたと思ったからこそ、にこやかだったのかもですね~。

@nifty:NEWS@nifty:小泉首相「話せばわかる」中国副首相帰国理由に不快感(読売新聞).

 小泉首相は24日夕、中国外務省が、呉儀副首相との会談中止の理由が小泉首相の靖国神社問題にあると認めたことについて、「会談すればいいのに。話せばわかるじゃないですか」と述べ、不快感を表明した。

 さらに「私がキャンセルしたのではない。(混乱の原因は)キャンセルした方に聞いてください」とも述べた。

 今後の靖国神社参拝については「適切に判断する」と重ねて強調した。首相官邸で記者団に答えた。

 これに関連し、細田官房長官は24日夕の記者会見で首相の靖国神社参拝に対する中国側の反発が「内政干渉」にあたるとの指摘について、「一国の主権を侵すような、厳密な意味での内政干渉にはあたるとは思っていない」と語った。日中間のあつれきをこれ以上、拡大させない配慮を示したものと見られる。

 政府は、5月末に予定される東シナ海のガス田開発を巡る実務者協議や、6月にも行われる外務省次官級協議など、両政府間の対話は継続して実施する方針だ。外務省幹部は24日、「副首相の件はマナー違反だが、国際法違反ではないので、中国側へ直ちに抗議や説明を迫ることはしない」と述べた。

[読売新聞社:2005年05月24日 23時26分]


 靖国神社参拝に対する小泉首相の姿勢はずぅ~と変わってないんですから、今回のドタキャン劇はあくまでもちうごく側が勝手に演じただけのことでせう。てゆーか、ちうごく側の主張もずぅ~っと変わってませんけどね。「そちらの言い分など聞く耳持たん、こちらの言うことをただ聞けばいいんだ」って。戦勝国が勝手に裁いた“戦犯”を含めてあの戦争で亡くなった方々をどう弔うか、というのは純粋に日本の国内問題なんですから、ちうごく側が歩み寄る姿勢を見せない限りこの問題が進展しないのはもはや誰の目にも明らかだと思うんですが。

 ちうごく外務省の孔泉報道局長は今回の中国側の対応に対する日本国内の批判の高まりについて、「(批判している)彼らは日本の侵略で被害を受けた中国人民の傷がまだ癒えていないということを考慮したことがあるのか」と反論したそうですが(2005年5月24日20時12分 読売新聞)、普通は60年も経てば傷も癒えますよ。日本はこの間何度も謝罪と賠償(≒ODA)という薬を塗っているのに、治りかけた傷口に反日という名の塩を擦り込んで傷口を悪化させてるのはちうごく政府自身ではないですか。この問題、例え百万歩譲って靖国参拝をやめたとしても、次は教科書だ、今度はガス田だ、と次から次へと押してくるのは火を見るより明らかです。この問題できちんと日本側の言い分を認めさせることが、21世紀の対中外交の姿を作り出していくことになるのだと思います。

 なのに肝心の日本側にこんなこと言うのがまだいるんだもんなぁ・・・。orz

@nifty:NEWS@nifty:靖国参拝、公明も批判(共同通信).

 小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題が20日の参院予算委員会の集中審議で取り上げられ、与党の公明党からも批判が上がった。神崎武法代表が19日に自粛を求めたのに続き、首相の靖国参拝に公明党が懸念を強めていることを印象付けた。同党の福本潤一氏は「ヨーロッパでヒトラーの墓に参るようなものではないか」と指摘。首相は「ヒトラーの墓参りをするのとは全く別の問題」と声を荒らげた。

[共同通信社:05月20日 19時30分]


 政教分離を唱えつつあの宗教団体とズブズブなこの党からだけは言われたくない、と首相も内心思ってるのではないかと思はれ。ヒトラーの墓と靖国を同列に論ずるなど言語道断、福本氏は欧州とアジアの近現代史と靖国神社の成り立ちを一から勉強し直した方が宜しいかと。

@nifty:NEWS@nifty:小泉首相の靖国参拝、自民・加藤氏「控えた方がいい」(読売新聞).

 自民党の加藤紘一・元幹事長は21日、札幌市内のホテルで講演し、小泉首相の靖国神社参拝問題について、「サンフランシスコ講和条約という、一国が最も守らなければならない条約を、日本が守るかどうかというテーマだ。参拝は控えた方がいい」と述べ、参拝すべきでないとの考えを強調した。

 その上で、合祀(ごうし)されているA級戦犯に関しては、「分祀(ぶんし)か、慰霊の公園を別途作るということしかない」との見解を示した。

[読売新聞社:05月21日 20時16分]


 この際サンフランシスコ講和条約は関係ないと思いますが。この条約のどこかに「首相は靖国神社に参拝しないこととする」とかいう条文があるんですか? 例えあったとしても、ちうごく側も日中平和友好条約を守ってない(第三条に『両締約国は、善隣友好の精神に基づき、かつ、平等及び互恵並びに内政に対する相互不干渉の原則に従い、両国間の経済関係及び文化関係の一層の発展並びに両国民の交流の促進のために努力する。 』とあります)という事実はスルーですかそうですか。

Yahoo!ニュース - 時事通信 - 首相の対応「日中の溝深める」=岡田民主代表.

 民主党の岡田克也代表は24日午後、東京・有楽町の日本外国特派員協会で講演し、小泉純一郎首相が呉儀中国副首相との会談中止を受けて「無理に会う必要もない」などと述べたことについて、「もう少し丁寧な言い方があっていい。日中間の溝を深める方向に、首相が自らもっていっているような気がしてならない」と批判した。
 岡田氏はまた、会談中止の理由について「(靖国神社参拝継続を示唆した)予算委員会での首相の答弁がかなり影響を与えた可能性がある」と指摘した。 

(時事通信) - 5月24日15時1分更新


 この方はどちらを向いて話をしてるんでせうね。ちうごく側の外交上の非礼は一切批判せずですか。溝をせっせと掘っていったのはあちらさんなのは言うまでもないと思うのですが。

 この問題はひとえにちうごく側がどう納めるか、にかかってます。まぁ、中華の国ですから東夷である倭国なんぞに頭を下げるわけはないでせうけどね。

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コメント

>>KWATさん、こん**は

昨今ではちうごくのみならず、我が国内でも「日本はちうごくを侵略した」と信じて疑わない「お手軽な日本人」がまだ多数おいでですが、彼らは「東京裁判で日本は悪いと判決が出たのだから悪いことをしたのだ」と仰います。

しかし、彼らは判決以外は全く見ていないしそれ以外を知りません。彼らは訴因も知っておくべきでしょう。そこには「日華事変(日中戦争)」は存在しません。つまり欧米諸国は、最初からこの戦争は「ちうごくの侵略」であることを認定しているのですが、もっと日本人は国際法規や東京裁判や歴史を知り、最低でも「戦争の定義」ぐらいは出来るようになってこういう問題を論じて欲しいですね。(他でこういう常識や知識をフルに活用して論理的に彼らを論破したら、「知識をひけらかすな」と逆ギレされました。何も知らず理論武装もせずに感情だけで議論をすることの恥ずかしさを、彼らには自覚して欲しいものです)


それにしても国際法規や常識も守れない、果ては建国以来起こした戦争が「全て侵略戦争だった」ちうごくが「安全保障理事の常任理事国」というサムい現実を、左巻きの連中はどう考えているのでしょう?

投稿: F-4EJ改 | 2005.05.25 01:55 午前

 東京裁判史観を否定されると困る人が出てくる戦勝国側も、欧米などは日本が国際社会で困らない程度に譲歩してくれてます。またアジアでは多くの国が「アジアで唯一白人に楯突いた日本」に対し一定の評価をしてくれています。そういう中で日本に対して譲歩も評価もしない中朝韓に対し、今までのような土下座外交では日本にとって得られる物はなにもない、ということが国内にもようやく知られるようになってきたようです。これからはこの3ヶ国にどういう態度で臨むかが問われる時代です。

 その為にはまず、過去に於いて日本が何をなしてきたか、いい面も悪い面もきちんと整理し直すことが必要でせう。扶桑社の歴史教科書はまさにその作業をしているのだとワタシは思っています。脳内の花壇を後生大事にしている方々にはそれがわからないんでせうね~。知識をひけらかすな、逆ギレするくらいなら彼らも理論武装すればいいんですよ。自分たちの主張がいかに正しいか、ちゃんと検証してみてくださいな。お願いですから。(^^;

投稿: KWAT@仕事せれ | 2005.05.26 03:46 午後

 エントリー立てるまでもない、てか立てたくもない小ネタなのでここで。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050527k0000m010028000c.html
公明党:
「ヒトラーの墓参り」発言に注意 冬柴幹事長

 公明党の冬柴鉄三幹事長は26日の同党代議士会で、首相の靖国神社参拝をとらえて「ヨーロッパでヒトラーの墓に参るようなものではないか」と発言した同党の福本潤一参院議員に対し「発言が不適切」と注意したことを明らかにした。20日の参院予算委員会で発言したもので、冬柴氏は「ヒトラーの墓参りと靖国神社参拝を対比することは不穏当で適切でない」と語った。

 福本氏は26日、議事録からの発言削除を参院に申請、「戦争被害者の心情を例示したつもりだったが、結果として不適切な表現だった」とおわびのコメントを出した。

毎日新聞 2005年5月26日 18時59分

 福本議員の発言は痛すぎてさすがの公明党でも看過できなかったということで。(゚∀゚)ア-ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!

投稿: KWAT | 2005.05.26 11:14 午後

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呉儀さんに問題です。『あなたは、ある大手会社A社の社長です。ある日、古くから取引のあるB社の副社長と商談することになりました。その会社との関係は最近あまりうまくいっておらず、その関係を修復するという意味でも今回は特に重要な商談になると思われていました。しかし当日になっ... [続きを読む]

受信: 2005.05.26 07:53 午前

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