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2005.05.12

目的不明・・・

 犯行組織からの次なる要求がないですねぇ・・・。斎藤さんの無事を願って止みません。
@nifty:NEWS@nifty:拘束の斎藤さん、負傷の可能性…生き残った同僚証言(読売新聞).

 英警備会社「ハート・セキュリティー」に勤務する斎藤昭彦さん(44)がイラクで武装勢力に拘束されたとみられる事件で、生き残った斎藤さんの同僚が「斎藤さんは銃弾を受けた」と話していることが11日、明らかになった。

 政府は、斎藤さんがケガをした可能性が高いと見ており、斎藤さんの安否や所在の確認を急ぐ方針だ。しかし、11日夜現在、安否確認につながる有力な情報は得られていない。

 斎藤さんら一行は、8日夕(日本時間同日夜)、米軍基地への機材搬入から帰る途中、バグダッド西方のヒート近郊で武装勢力に襲われたことがわかっている。

 同社関係者が日本政府に説明した内容などによると、一行は10数人で、複数の生存者がいる。生存者の一人の南アフリカ人は、「斎藤さんは銃撃戦で被弾し、ぐったりして動けなくなった」と証言しているという。

 これに関連し、外務省の高島肇久・外務報道官は11日午後の記者会見で、「かなり激しい戦闘があったのは事実のようだ。犯行グループが『重傷を負った斎藤さんを拘束している』と発表したこともあり、斎藤さんがケガをした可能性はかなりある」と述べた。

 細田官房長官は同日の記者会見で、銃撃戦の状況について「相当な惨状のようで、いろいろな武器が使われた。全員について(被害を)把握できる状態にはまだない」と指摘した。

 また、外務省幹部によると、イラク移行政府のジャアファリ首相は11日、閣僚らに対し、「今回の事件は極めて重要なので、イラク政府として全力で対応するように」と指示した。

[読売新聞社:2005年05月11日 21時56分]


 斎藤さんはまだ生きていると思いたいですが、なぜ犯行組織は沈黙してるのでせうか。何か言ってくれないと日本側としても次の行動を起こしにくいでせうに。

 しかし、今回拘束された斎藤さんが元傭兵だったことをして、「カネを稼ぎにイラクに行ったのだからハート社が救出すべきであり、日本政府が税金で救出するのはおかしい」と仰る方がマスゴミにもブロガーにもいらっしゃいますが、ワタシはその論には与しません。どこが雇っていようと日本国籍を有する歴とした日本国民が難に遭っている以上、日本政府が救出に動くのは当然でせう(フランス外人部隊に籍を置いていた時に、特典のひとつであった『3年たったらフランス国籍を取れる』というのを行使していたらその限りではありませんが)。「カネを稼ぎに」云々が正当な理由として通るのであれば、政情不安な国でビジネスに勤しむ商社マンが現地の武装組織に拉致されて身代金を要求される、という事件に対しても日本政府は動くべきでない、ということになります。「カネを稼ぎに世情不安な国に行って捕らえられた」という状況に何ら変わりはないのですから。

 ただし、日本政府が税金を使って行った救出活動が失敗し、人質となった方が不幸にもお亡くなりになったとしても、それをして日本政府を恨むべきではありません。自分の意志で政情不安な国に行った以上、仕事の成功も失敗も、自分の命すらもまず自分がリスクを負うべきであり、それが自己責任ということだとワタシは認識します。

 そういう点で、最初にイラクで人質になったあの3人とご家族、そしてその取り巻きの行為は非難されて然るべきであります。一方その後の香田さんの事件でのご家族の態度(香田さんご自身は全く判っておられなかったようですが)、そして今回の斎藤さんのご家族の態度はその点をしっかりわきまえており、毅然としたその姿には感動すら覚えました。

 最後にもう一度、斎藤さんが無事に生還されることを祈念いたします。

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コメント

>>KWATさん、こん**は。

静岡ホビーショーお疲れ様でありました。こちらは時々雲が広がるような天気でしたが、そちらは「ブルー日和」でしたか?

ハワイレポートも楽しく読ませていただいています。

・・・で、話は変わりますがどうしてこのような挨拶をここでしたかと言いますと、この事件で斎藤氏の弟さんが会見をした際の報道で、彼のコメントについての時事通信・サンケイと、朝日・毎日の報道に微妙に違うニュアンスを感じたからなんです。

では先ず時事通信。

「政府は兄の件でイラクでの政策を曲げないようお願いしたい」

「政府の自主的判断でしてほしい。それが兄の生命に合致すればうれしいし、反対の場合でも政府の決定を支持します」

http://newsflash.nifty.com/news/ts/ts__jiji_10X696KIJ.htm

続いてサンケイ(サンケイスポーツ)。

「本人は立派な大人。これで日本政府のイラク政策が揺らぐことがあってはならない」

http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200505/sha2005051101.html


では朝日です。

「イラク政策を変えることなく、主体的に自衛隊がイラクにいるべきかどうか、判断して欲しい。喜ばしい結果になることを望むが、兄の件で政府が揺らがないことを願う」

http://www2.asahi.com/special/iraq/TKY200505100301.html

んで毎日。

「イラク政策を変えることなく、揺らぐこともなく、兄の件とは別に主体的に(自衛隊が)イラクにいるべきかどうかを考えてほしい。いるべきと思うなら、日本政府を支持します」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050511-00000000-maip-soci


これは、「イラクの自衛隊駐留」について問われた斎藤博信氏の言葉として伝えられたものですが、朝日・毎日の文章の繋がりがヘンじゃないですか?

普通「~すべきかどうか」と言う言い回しは、現段階で未来の事を指すのであれば否定も肯定もせず純粋な疑問形なのですが、「現在進行形の事象」に対して使うときは「否定的な意味合いが強い」ことが多いですね?

つまり、どう読んでも朝日(毎日)のコメントは、時事通信のコメントに「自衛隊がイラクにいるべきかどうか」と言う一文をはめ込んだだけと言う印象をぬぐえないわけです。(過去の悪行から言っても間違い無いでしょう)

はっきり言えば「自衛隊はイラクから撤退しろ」と斎藤博信氏のコメントを利用して言っているのではないかと思います。

全くイヤな連中です、朝日新聞日本支部(アスロック爆)の連中は。

投稿: F-4EJ改 | 2005.05.15 12:26 午後

 朝日毎日はまず「自衛隊はイラクから撤退せよ」の結論ありき、ですから。武装グループは未だに何も要求してきませんし、記者会見では弟さんは自衛隊のことなど言わなかったのに、わざわざ質問してまで自衛隊に言及させてますもんね。で、自分たちに都合のいい発言が出ないもんだから、情に訴える部分ばかりを抜き出して、なんとか自分たちの結論に近いことを言ったかのように発言を継ぎ接ぎするわけですよ。

 こうして朝日や毎日しか見ない多くの方々が、微妙にねじ曲がった情報を信じ込まされるわけですね。(--;

投稿: KWAT@仕事ヒマ | 2005.05.17 11:23 午前

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