NHK-BSディベート「日韓の課題」
憂国blogを始めとしてネット上で話題のNHK-BSディベート「日韓の課題」、先ほど放送が終わりました。ヌルイですな。全体的に和やかなムードで進んでました。もちろんそれが悪いとは言いませんが、真剣にやってたとはとても思えません。自衛隊問題を取り上げた韓国側出演者の若者を日本側の若者が開始9分で見事撃沈した時は『をや?』と思いましたが、結局あとはずるずると墜ちていくばかり。せっかく小此木教授が「ドイツは個人補償はしているが国家補償はしていない」と明言したのですから、それに対しての韓国側の意見をなぜ聞かないのでせう。「具体的に何をすれば謝罪したと感じてくれるのか」という日本側の問いかけにも韓国側はきちんと返してきませんでした。そこを引き出すのが司会の仕事でせうにNHKさん。
ニュースの後の第2部など完全に出来レースでした。文化面を主に取り上げた第2部でよく発言した女性2名、後でネットで調べたら親韓的な活動をされているようで『あ、やっぱりね』的。ネットでのアンケート結果もさらりと取り上げただけで、しかも総務相調査の『韓国に親しみを感じる54%』だかの結果に対して「ネットでは否定的な意見が多数を占めた」と紹介しただけ。実際は90%以上が否定的意見だったのに、“多数”というだけでは50%を少しでも越えてたら多数ですから内容がさっぱり判りません。結局あのネットでのアンケートは何だったのさ。
小此木教授の最後の〆の言葉「日本は歴史に対して謙虚でなければならない」、今までだって充分謙虚だったぢゃないですか。それどころか謙虚すぎただけなんですけどねぇ。これ、逆でしょ。「韓国は歴史に対して謙虚でなければならない」が実態に近いでせう。韓国に対しての「寛大であって欲しい」ってのはまぁ間違ってない鴨。「寛大」には「心がひろく思いやりがある」という意味があります。あの国には欠けてますな。
この番組、『日韓の課題』と大上段に構えた以上国と国との問題をマクロな視点で論じるべきであったのに、“個人個人で付き合えばそんなに悪いもんぢゃないんだよ”と一生懸命ミクロな視点での論議にしようという魂胆が全体的に見え見えでした。今朝のCX「報道2001」ほどではありませんが、やはり未だに韓流を煽り続けたい日本のマスゴミとしては、韓国様のご機嫌を損ねるようなことはできない、という自制が働いた結果なのでせう。これをディベートというのはNHKクォリティなんでせうなぁ。これだったらTV朝日「TVタックル」のほうがよっぽどディベートやってますよ。
ところで番組中で取り上げられた、韓国の若者の間での日本ブーム(ニッポンフィールとか言うらしい)、まぁそんなことは以前からあったようなので特に目新しいとは思いませんが、それらの文化が日本発である、ときちんと認識しているのであればワタシ的には別にそんなに悪いことではないと思います。韓国の若者は「日本という国は嫌いだが日本の文化は好き」と割り切っているようなので、こういうことも起こりうるでせう。でもこれと日本のいわゆる“韓流”とを同じようなモノと対比されては困るんですよNHKさん?
6/20追記:
さらにネットで情報を集めたら、なんとこの番組は12日に収録されていたようです。17日まで集めてたアンケートはますます無意味だったようで。このページの6月12日の項に注目→「姉妹の毎日川柳」
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