読書録:「真珠湾攻撃」淵田 美津雄
真珠湾攻撃
淵田 美津雄
PHP文庫
\533
2001年5月15日第1版第1刷
2005年8月21日読了
「敗戦記念日に戦記物を読む」企画第2弾。前回はポツダム宣言受諾後の話であったが、今度は開戦時について書かれた本である。本書の著者は言わずと知れた真珠湾攻撃の攻撃隊総指揮官を務めた人物。本書は太平洋戦争の始まりである真珠湾攻撃の、具体的な攻撃方法の立案から攻撃終了までを綴った総指揮官ならではの臨場感溢れる手記である。舞台となったハワイ・オアフ島の真珠湾は、なにしろ3ヶ月前に行ってきたわけなので、文中で描写される攻撃時の様子がその時見てきた風景とオーバーラップしてしまうのである。この攻撃で艦内の火薬庫が大爆発を起こし大破着底、そのまま遺棄された戦艦「アリゾナ」が、今はメモリアルとなって当時のままの姿で残っているわけなのだなぁ、と思うとまた感慨深いものがあるのだった。
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