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2005.12.26

読書録:「マンボウ酔族館パートII」北 杜夫

manbou22
マンボウ酔族館パートII
北 杜夫
新潮文庫
\466
1994年3月25日発行

2005年12月26日読了
 本書は今は亡き「週刊小説」(実業之日本社)誌に連載されたエッセイのうち、1988年の正月から1990年2月にかけて掲載されたものを集めたものである。昭和の終わりから平成の幕開けにかけて、マンボウ氏の周辺で起こった日常を躁鬱の波に乗りつつ書き綴っている。読んでいて面白いのは、何気ない文章でもそれを書いている時の著者が躁期か鬱期かなんとはなしに伝わってくることである。また文中で何度も「もう長くはない」だの「もうすぐ死ぬ」だのと書いている割に、親交のあった遠藤周作氏や宮脇俊三氏(両氏とも文中に何度も登場するし、宮脇氏は本書の解説も書かれている)より長生きしているのは皮肉というかなんというか。(^◇^;)

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