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2006.04.04

読書録:「犯人さん、復讐です!」辻 真先

Hanhuku2
犯人さん、復讐です!
辻 真先
徳間文庫
\466
1995年1月15日初刷

2006年4月3日読了
 探偵役は味音痴なグルメレポーターの味子こと神保亜子、相棒はカメラマンの空閑三九郎、この恋人同士ではないのに二人っきりで旅をしレポートをするのが仕事のこの二人、行く先々で死体が待っているのはミステリー物の常道。前作『探偵さん、迷宮です!』では能登半島で事件を解決した二人が今回訪ねたのは、福島県の山の中、JR奥羽本線の今は亡きスイッチバック駅として名高かった峠駅である(駅そのものは現在もあるが、山形新幹線ができた時にスイッチバックではなくなってしまった)。峠駅の名物力餅の取材中に知り合った女性が働く山中の一軒宿に泊まってみたら、露天風呂で待っていたのはやっぱり死体だった・・・。
 今回も相変わらず意表を突くトリックの数々は健在。もっともラストのトリックにはちょっと無理があるようにも見受けられたが。また前回より人死にの数はかなり少ないので安心して読めた(笑)。ただ、一人だけ役回りがよく判らない登場人物がいたのがちょっと残念。
 ちなみに、この峠駅を含めた奥羽本線の4駅連続スイッチバックは、1990年に山形新幹線ができるまでは鉄っちゃんなら知らない人はいない名所であった。決して鉄っちゃんではなかったハズのワタシでさえも、このスイッチバックを体験するためだけにこの区間の鈍行に乗りに行ったくらいである。今となってはそんな悠長な旅はとてもしてられないだらう。カネは無くても(今でもだが。・゚・(ノД`)・゚・。)時間はたっぷりあったあの頃が懐かしく思い出されたものであった。

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