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2006.05.28

ありがたやありがたや(_ _")ハハーッ

 静岡から早くも1週間経ちました。実のところまだ片づけが全て終わってません。持ち込んだ作品はようやく昨日、運搬用のオカモチから出しました。F-105Fの脚が折れていたので補修したのですが、脚カバーをひとつ紛失していたことにようやく気付きました(泣)。脚と増槽に挟まれて目立たない位置にある小さなパーツではありますが、無いのはどうにも寂しいモンです。自作するかなぁ。ヽ(`Д´)ノウワァァン!!

\(^_\)ソンナハナシハ(/_^)/コッチヘオイトイテ

Plahobby
 ウチのwebサイトの読者だと仰るレビさんという方からメールをいただきまして、手元にある「プラホビー」誌その他の古い資料を譲って下さるとのこと。これも何かの縁(理由は最後に書きます)と有り難く頂戴いたしました。レビさんどうもありがとうございました。届いたのは写真のブツ。「プラホビー」誌とは昭和40年代にダイレクトプランニングKKという会社が発行していた模型冊子です。体裁はタブロイド版の新聞のようなものでモノクロ8ページ程度のボリューム。いちおう陸海空の模型を採り上げていますが、飛行機に一番力が入っているみたいです。最大の特徴は1面に、マルザンのプラカラーで調合した「これが実機の色だ!」と称するカラーチップが貼られていたことです。
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 昭和43年(1968年)8月20日付のNo.39号を見てみます。特集は「大空にえがく芸術 各国アクロバットの機体」。写真はF-100D時代の米空軍サンダーバーズと、F-86F時代の航空自衛隊ブルーインパルス。カラーチップはブルーインパルスの赤と青、ブルーエンジェルズの青に加え、ミッドナイトブルーとクロームイエローです。興味深いのは一番下の広告で、「小学館プラ旅客機コンテスト」の応募作品受付開始を知らせるものですが、特賞はなんと! アメリカへご招待ですよ!!\(゚_゚")/ ドヒェーツ!!
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 2-3面は特集である世界のアクロチーム機の塗装解説です。米海軍のブルーエンジェルズがやたら詳しく載っています。
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 4-5面も特集の続き。ブルーエンジェルズ以外にもブルーインパルスを始めとしてイタリア、トルコ、ギリシャ、カナダ、フィリピン、台湾、オーストラリアのチーム(面白いのは全て装備機がハチロク)が採り上げられています。写真が載っている作品の作者は、この冊子のメインライター(だと思う)である小鷹和美氏です。
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 6-7ページは新製品紹介で、ハセガワ/フロッグ1/72のP-61ブラックウィドウ、タミヤ1/300の駆逐艦「雪風」、ハセガワ/フロッグ72のフォッカーF-7B-3Mサザンクロス、タミヤ1/35?のモーターライズ半完成品であるT-34(キット名は「ホワイトベアー」)とSU100(キット名は「シューコフ」)が採り上げられています。
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 最終面も新製品紹介と、小鷹氏によるコラム「プラ模型航空博物館」。採り上げられているキットは日本ホビー工業1/250の護衛艦「やまぐも」です。

 そんな具合で、今となっては特に役に立つというわけではないのですが、昭和43年といえばワタシはまだ4歳、プラモなど触ってもいません。そんな時にすでにこんなマニアックな冊子が存在したというのは新鮮な驚きです。このような形でプラモ勃興期の熱気みたいなものに触れられて、なんか嬉しいです。改めてレビさんにお礼を申し上げます。m(_ _)m

 ちなみに一番上の写真で手前に写っているのは、当時プラモメーカーとして隆盛を誇っていたマルサン(後にマルザンと社名変更、倒産後マルサンに戻って現在に至る)が発行していた「プラファン」という冊子です。1965年の第7号となっていますが、月1回発行なので7月号ということなんでせうか。ちなみに発行所はダイレクトプランニングなので、後の「プラホビー」誌の母体になったと思われます。1冊だけあったということでレビさんが一緒に送ってくださいました。実は今、ちょうど「マルサン-ブルマァクの仕事」(くらじ たかし著、文春文庫)という本を読んでいて、その「プラファン」誌のことも出てきたので、これも何かの縁なのかな、とか思ったりしたわけなのでした。

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コメント

おおっ、懐かしいですね、プラホビー。

僕も発行当時にはその存在を知りませんでしたが、どこかの模型屋が閉店するときにバックナンバーをもらったので、今でも机の奥に眠っているはずです。

薄っぺらいモノクロのパンフレットみたいな雑誌でしたが、確かにカラーチップが付属してました。

投稿: TOM | 2006.05.29 07:45 午後

おおっ、プラホビーですか。
私、子供の頃から存在は知っていました。
というのも当時プラモを買っていたお店に置いてあって、おっちゃんが読ませてくれてたんですよ。エアフィックスのブリスターパックが置いてあったり今から考えると濃いお店だったなーと。駄菓子屋兼文房具屋だったんですけどね。私も数年前、模型屋にプラホビーが置いてあったので何冊か買いました。当時の定価でしたね。製作記事を読んでいるとおおらかな時代だったんだなぁと思うと同時に、考証に明け暮れろくに手も動かさない自分を反省してみたり。でも手は動かない(笑)

投稿: あしか | 2006.05.30 12:15 午前

 ほんとおおらかですよね~。色指定なんて「赤」とか「青」とかだけですもん(笑)。そこで1面のカラーチップですよ、と言いたいのかもですが、ブルーエンジェルズとブルーインパルス以外のチームはどーせいちゅうねん。(^^;;

>>でも手は動かない(笑)

 まぁ考証もまた楽し、なんでいいんぢゃないですか?

投稿: KWAT | 2006.05.30 04:43 午後

皆さん、初めまして。レビと申します。
よろしくお願いいたします。

キットもおおらか、記事もおおらかな時代でしたね。
F-4Bに空軍のデカールも付き、それを貼ったらF-4Cになりましたから(笑)
「気になる人は自分で修正してください」みたいなものですが、それで何となく納得してしまうような雰囲気でした(^.^;

KWATさん>
プラホビーのご紹介とメールでのアドバイスありがとうございました m(_ _)m
アドバイスは大変参考になりました。
なお、メアド欄にはスパム防止のため、現在は使用していないメアドを入力していますのでご了承ください。

投稿: レビ | 2006.05.31 01:36 午前

>>レビさん

 この度は貴重な品物をお譲りいただきましてありがとうございました。改めてお礼をさせていただきます。

 ワタシが飛行機を作り始めた頃も、まだそんなおおらかな時代でしたねぇ。ハセガワ1/72のF-4Jとブリティッシュファントムの中身は全く同じ、しかもそれはかつてF-4Bとして出ていたキットだったりしましたし。レビさんが書かれている“F-4C”もたぶん同じキットだったはずです(笑)。今も売られているハセガワ1/72の旧版F-4Eが「1/72ファントムの決定版」としてもてはやされ、“F-4J”の胴体にF-4Eの主翼を組み合わせて「正しいF-4Jを作るのだ」なんてやってましたよ>ワタシ

 では、今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: KWAT | 2006.06.01 04:21 午後

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