読書録:「もっと秘境駅へ行こう!」牛山 隆信
もっと秘境駅へ行こう!
牛山 隆信
小学館文庫
\533
2003年8月1日初版第1刷
2006年10月21日読了
2001年に出た「秘境駅へ行こう!」が思いのほか好評だったようで、2年後に続編として出たのが本書である。前作は『いかに秘境駅が秘境であるか』を力説することに重きを置いていたが、本書では“秘境”というより『雰囲気のいい駅』の紹介という感じになっている。もちろんその“雰囲気の良さ”具合は著者の独断であるが(笑)。その“雰囲気”とは、駅の持つ歴史であり、かつてそこを利用した数多の人々が醸し出していた活気なのだらう。そのことに気付いた著者は、「駅へ到達することだけが目的ではなく、そこで何かを感じ取ってくる旅」へと、自らの旅の姿勢が進化したと前書きで述べている。
ちなみに本書には、大阪や京都といった大都市からほんの1時間程度で行ける駅も紹介されているが、やはり関東地方より平野が狭い分、関西の方が都会近くに“秘境”が存在するのであらうか。ほんの半日で旅気分が味わえる関西の人がちょっと羨ましく思えてみたりもするのである。(^◇^;)
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コメント
takiです。秘境駅かいました。
鉄子の旅って漫画が面白くて単行本買ってまして、そこで牛山さんがゲストの回があって・・とまあそんな具合で買いました。
面白いです。
今月号で鉄子は最終回でしたけど
アクションでやってる鉄道漫画が鉄子のパロディみたいで笑えてしょうがないこのごろです。
投稿: taki | 2006.10.27 09:19 午後
>>鉄子の旅
その漫画は知りませんでしたけど、似たようなシチュエーションは故・宮脇俊三氏のエッセイにありましたねぇ(こちらは鉄オタな著者と鉄分ゼロの編集者との旅ですが)。ブックオフででも見かけたら読んでみませう。(^◇^;)
そういや鉄オタアイドルといえば豊岡真澄ちゃん、らしいでつ。この娘はガンプラも作るらすい。)゚O゚(
投稿: KWAT | 2006.10.28 12:45 午前