読書録:「自走式漂流記 1944~1996」椎名 誠
自走式漂流記 1944~1996
椎名 誠
新潮文庫
\951
1996年9月1日発行
2007年2月13日読了
エッセイスト、小説家、映画監督、写真家、探検隊隊長(アタマに「怪しい」が付くが)など様々な顔を持つ著者。「椎名誠はいかにしてシーナマコトになったか」、本書はその足跡を自ら辿っていく自伝的エッセイである。小学生の時から壁新聞の編集長を務め、番長として幕張にその名を轟かせた中学時代を経て(なお本書ではこの頃のことはほとんど触れられていない)高校時代に文学と映画撮影に目覚める。今でも親友のイラストレーター・沢野ひとしや弁護士・木村晋介と出会うのもこの頃である。つまり、現在のシーナマコトの原型はすでにこの頃には形作られていたのだ。“三つ子の魂百まで”ではないが、子どもの頃の情熱を今に至るまで持ち続け、走り続けることができるというのは並大抵ではない。その迸るエネルギーの一端にでも触れようと、せめて文庫化された作品だけでも読もうと出版されると片っ端から買うのだが、なにしろ数が多いのでなかなか追いつけない。困ったモンだ。/(・.・)\
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