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2007.12.09

読書録:「のほほん行進曲」東海林 さだお

Nohohonkoushinkyoku2のほほん行進曲
東海林 さだお
文春文庫
\448
2002年1月10日第1刷

2007年12月8日読了

 今回のエッセイ集に収められている「ドッコイショ大研究」は、もっと注目されていい。齢を重ねると行動の端々で口をついて出る「ドッコイショ」という言葉について、ここまで深い考察がいままであっただらうか(あったかもしれない)。「ドッコイショ」発声のメカニズム、使用例、辞書界における扱い、海外における同様の言葉と考察を進め、ついに民謡界における扱いに考察は至る。ここは本研究の白眉といっていい。そしてついに、「日本の歴史は、ドッコイショの歴史だったのである」と解き明かすのだ。日本の言語学研究において、これほどまでに深い洞察をこれほどまでに簡潔な文章で著した例が、かつてあったであらうか(あったかもしれない)。やはりショージ君は偉大である(たぶん)。

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