読書録:「モンパの木の下で」椎名 誠
モンパの木の下で
椎名 誠
文春文庫
\437
1996年12月10日第1刷
2007年12月1日読了
解説の沢野ひとし氏(カバーや本文のイラストを描いているヘタウマ(死語)イラストレーターで著者の古くからの友人)によれば、著者はとんでもなくセッカチなのだそうだ。それはこのエッセイの端々からもバシバシと伝わってくる。タイトルにもなっている「モンパの木」とは正しくは全部カタカナで「モンパノキ」と表記し(ちなみに「モンパの木」でググると、ほとんど波照間島唯一のお土産やさんがヒットする(^◇^;))、沖縄の浜辺にはよく自生している植物なのだそうだ。この木の木陰でゴロンと横になりのんびりとビールを飲む、ということに憧れつつも、せっかくその沖縄の島に行ってもセッカチに仕事をこなさなければならないようなセッカチな著者の日常を、セッカチに綴ったエッセイが本書なのである。セッカチな人はセッカチな日常でないと落ち着かないのであらう。自分もそうだからよく判る(笑)。ワタシも南の島に行ってのんびりしたいものよのぉ、と思わないでもないが、なにしろセッカチだからなぁ。_| ̄|○
ちなみにワタシは、今を去ること21年前に波照間島に行ったことがあるのだが、当時は島にある店は雑貨屋が1軒だけだったんだよなぁ。今は土産屋もあるのか。というより、20年経っても土産屋しかできないのか、というほうが正しいか。で、それはたぶん良いことなのだと思うな。(^o^)
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