読書録:「親子丼の丸かじり」東海林 さだお
親子丼の丸かじり
東海林 さだお
文春文庫
\467
2002年4月10日第1刷
2008年7月17日読了
正直言ってワタシはあまりスイカが好きではない。食感がイマイチなのと、食べるときに手と口が汚れまくるのに、そんな苦労の割りに甘くないと感じられるからだらうか。さて我らがショージ君、そのスイカの皮を剥いて食べるという暴挙に出た。フツーは中心から皮に向かって食べ進めるスイカという果物を、皮のほうから中心に向かって食べ進めようというのだ。皮を剥いていく時の描写がまた爆笑モノなのだが、それは各自で実際に読んでいただきたい。そんなことより、皮を剥き終わったスイカを今度は食べていくのだが、スイカというのは中心のほうが甘いのである。フツーは甘い中央部から食べ進めていくので、周辺部に向かうに連れて甘くなくなっていくのだが、皮剥きスイカは逆なのだ。甘くない周辺部を食べ進めて残った甘い中心部。これをショージ君は『吟醸スイカ』と命名するのである。あまりスイカが好きではないワタシも、この吟醸スイカはぜひ食べてみたいと思うのであった。( ̄ρ ̄)ジュル・・
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