久々に“乗り鉄”(*´∀`*)
13日と14日の一泊二日で、久しぶりに“乗り鉄”をやってきました。ある日テレビに映っていたSLを見たカミさんが「SLに乗りたい」と言い出したので、それではと大井川鐵道(以下「大鐵」)に行ってきたのでゴザイマス。「いいふろプラン一泊の旅・山コース」という大鐵の企画に乗っかったので、南アルプスあぷとライン(大鐵井川線、以下「あぷとライン」)にも乗ってきました。なおチコは宿に泊まれないので(汽車にはケージに入れて手回り品扱いで乗せることができます)、今回はお世話になっている動物病院でお泊まりでした。(~。~;)
13日の朝にクルマで家を出て0840ごろに新金谷駅着。クルマを置いて駅前の「プラザロコ」でチケットを受け取ります。SLの乗車は新金谷からとなってましたが、せっかくなので始発の金谷駅から乗ることにして(だって“乗り鉄”ですから(笑))チケットを変更してもらいますた。
上りの金谷行き電車までまだ時間があったので「プラザロコ」内の展示を見物。古い機関車や客車、昭和の田舎駅を再現した駅舎などを見たあと(中と右の写真は、再現駅舎内に貼られていた当時のポスター)、時間を見計らって駅に行ったら上り電車が目の前で出ていってしまいました(爆)。どうやら時刻表を見間違えていたようです。m9(^Д^)プギャー
仕方がないのでタクシーで金谷駅へ。立派なJRの駅の脇に、大鐵の駅がくっついてました。かつては国鉄から大鐵に直接乗り入れていた列車もあったようですが、今では完全に別の線になってしまっているようです。
しばし待つうちにSLがホームに入ってきました。ただし写真はお尻です(笑)。新金谷の車庫からここまで、電気機関車が後ろ向きに引っぱってきたのです。金谷駅のホームは狭いし方向転回もできないのでこのようにしている様子。SLは急行列車で全席指定なので、キップに示された席を探して座ります。ほとんどの客は新金谷から乗ってくるので、金谷ではご覧の通りガラガラです。しかし見事にレトロな車内設備です。天井で回る扇風機(冷房?そんなもんは飾りで(ry)、文字通り『網』を張った網棚、グレーの縁に青い座面の直角座席、窓際に設えられた小さなテーブル、その裏にへばりつく栓抜き、そしてその下の壁につけられた銀色の灰皿(もちろん車内は禁煙ですが)には昔懐かし「JNR」のロゴが燦然と輝いています。国鉄時代を知るワタシら中年(笑)には涙ちょちょ切れる光景ですよ。。・゚・(ノ∀`)・゚・。
1002に定刻通り金谷を発車。次の新金谷で車内はほぼ満席に(でも幸いなことにワタシたち夫婦の向かいの席は人が来ませんでした)。いやはや、懐かしい乗り心地ですよ。SLが牽く客車列車にはさすがに乗ったことはありませんが、電関が牽くそれには昔何度か乗ってまして。発車の時、客車が前から一両ずつ引き出される時に連結器がたてる音とか、いかにも「ワタシゃ引っぱってもらってますもんねー、自分の力で動いてませんからねー」的な“アナタ任せ”な車両の揺れ方とか(判っていただけますかねーこの感じ)。大井川の広い河川敷や、流れに入って釣り糸を垂れる太公望(それにしても川の水量が少ないなぁ)、沿線に広がる茶畑などの風景を堪能しつつ、車掌さんの観光案内を兼ねた楽しげな車内放送とともに、列車は大井川沿いにどんどんと山に向かって分け入っていくのであります。
1125、終点の千頭駅に到着。約1時間半の汽車旅を満喫いたしますた。でも窓際に座っているとススが飛んでくるのですね(爆)。話には聞いていたのですが。シャツやズボンに散ったススを払いつつ下車します。駅前の食堂で昼食を取ったあと、時間があるので駅の隣にある「音戯の郷」という施設に行ってみました。詳しくはリンク先をご覧戴くとして・・・まぁ子ども連れで行けば楽しめると思いますハイ。(^◇^;)
再び千頭駅に戻り、今度はあぷとラインのホームへ。森林鉄道らしく車両が小さいことよ。右側(谷側)のほうが眺めがいいので、早くに乗車して最後尾車両の右側の席を確保。実は機関車が後ろについているということを忘れていて(つまり写真左が前)、発車直前までどっちが右側なのかよく判っていなかったのはナイショ(笑)。休日らしくほぼ満員の客を乗せて、定刻通り1322発車。
横沢と寸又川が同じ所で大井川に合流する三叉峡(左写真、左の川が横沢、右の川が寸又川で、これが背後を流れる大井川と合流します)や、長島ダム建設工事のために架けられ現在は県道の一部になっている泉大橋(写真右、上からの眺めは絶景らすい)などを眺めつつ、あぷとラインのハイライトであるアプト式鉄道区間の始まり、アプトいちしろ駅に到着です。
ここから次の長島ダム駅までのひと区間は、現在日本で唯一営業運転されているアプト式鉄道区間です(営業運転でなければこんなのもあるそうな)。「アプト式? なにそれおいしいの?」と仰る方はコチラをご覧ください(爆)。列車は3分ほど停車して、その間にアプト式の電気機関車を後部に連結します。連結作業を見られるというので人だかりが出来てましたが、ワタシはそういうのは昔よく見てたので今回は写真に撮るまではしませんでした(笑)。連結作業が終わって発車。急に走りに力が入ったように感じられます(笑)。90パーミルの急な傾斜(9%の坂道と書くと判りやすいですかね)の先に長島ダムが見えてきます。長島ダム駅で機関車を切り離して、列車はさらに山奥へと進みます。
ほどなくして、列車は長島ダムでできた接阻湖に掛かるレインボーブリッジにさしかかります。橋の中央には奥大井湖上駅があります。ひとりだったら絶対に降りてましたね(笑)。なにしろ“秘境駅”探訪のパイオニア、牛山隆信氏も自サイト「秘境駅へ行こう!」で85位にランクする駅ですから(笑)。ちなみに湖水が若干少ないせいか、周辺には井川線の旧線がそこここに顔を出してました。
あぷとラインの客車の車内を撮るのを忘れていたのですが、沿線最大の駅である接阻峡温泉駅でほとんどの客が降りてしまい、ワタシたち夫婦の乗る客車には他に客がいなくなったのでようやく撮ってみました。ご覧の通り、天井は手が届く低さです。ちなみに接阻峡温泉駅の次の尾盛駅は、先の牛山氏の秘境駅ランキングで堂々の3位に輝く、非の打ち所のない秘境駅です。その尾盛駅と次の閑蔵駅(秘境駅第72位(笑))との間に掛かる関の沢鉄橋は高さ約100m、あぷとラインの中でもっとも高い鉄橋です。列車は徐行して客に高さを味わわせてくれます(笑)。
ここらで急に天気が悪くなり、大粒の雨が降り出しました。慌てて客車のすべての窓を閉めます。なにしろこの車両の客はワタシたちしかいませんから(爆)。ようやく見えてきた井川ダムも驟雨の向こうに煙ってます。1506、列車は終点の井川駅に到着。雨はもはや豪雨といっていい激しい降り方になってしまってます(駅で撮った写真のサイズが小さいのは、雨の激しさに一眼レフを出せなくて携帯で撮ったからです)。列車から降りて駅まで突っ走ると(傘は持ってたんですが出すのが面倒だった(爆))、今晩泊まる宿の方が迎えに来てくれていました。車はホームの反対側に駐めてあるということなので、結局傘を出してホームを歩くことに(笑)。車に乗って15分ほど走って田代の集落まで来ると、雨が降った形跡がありません。なんだかなー。てことで、今夜の宿である民宿「ふるさと」に到着であります。
久しぶりに“乗り鉄”をやったせいか、なんか疲れてしまったので夕食までひと眠り。夕食は“猟師の宿”らしく鹿肉の刺身と串焼き、猪肉の陶板焼き、山野草のテンプラ、イワナの味噌包み焼きなど山の幸満載で(゚д゚)ウマー。栗ご飯も美味しくてついついお代わりをしてしまいました(笑)。夕食後、カミさんは疲れたのかすぐに寝入ってしまったので温泉(正確には鉱泉[ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉]なので沸かしているそうですが)には翌朝入りました。なお、ここのお風呂は1900以降は朝まで家族風呂として入れるので(脱衣所の出入口に鍵が掛けられます)、夫婦ふたりで入ったのは言うまでもありませぬ。(*´∀`*)
翌14日の朝は汽車の時間が遅く(始発が1103なのだ)、また朝早くに降っていた雨が上がったことでもあり、朝食(鹿肉の薫製(゚д゚)ウマー)のあとで近所を散策。といっても集落に入っていくのも気が引けたので(笑)、400mくらい離れた滝浪商店まで往復しただけですけど。このお店の看板の絵はたぶん、くれ(ryとアン(ryなんでせうけど・・・まぁ細かいことは言いっこなしですな(笑)。この集落には隣の井川集落に伝わる伝説の人物「てしゃまんく」の墓があるそうな。行きませんでしたが(爆)。また、井川オートキャンプ場の入口手前で道路に何やら黒い影。近づくとわんこわんこと激しく吼えたてます。赤い首輪も凛々しい『田代集落警備わんこ』とお見受けしました。
引き返して大井川の河原に出ます。ダムの満水時はこの辺まで湖になっているそうですが(真ん中の写真、左の方の白い四角にはそれぞれ「い」「か」「わ」「こ」と書かれてます)、今は湖水がきてません。写真左は大井川の下流(井川湖)方面、写真中はオートキャンプ場、写真右は上流(南アルプス)方面です。写真右の左手に泊まった民宿の青い屋根が写ってます。
1000過ぎ、宿の車で井川駅に向かいます。駅に着いたら汽車が来るまでやることがありません(爆)。井川ダムまで徒歩5分なのですが、そこへ行く道が5月に起こった崖崩れのため通行止めになっているのです。仮開通は20日だとかで、今はただすぐそこに見える井川ダムを指をくわえて眺めることしかできません。駅前の道が通行止めになっているので、駅の下にある食堂も商売上がったりだとご主人が嘆いていました(爆)。1045上りの始発列車が到着。けっこうな数の人が降りてきます。下の食堂のご主人、上がってくると今度は駅前の土産物屋(駅の写真の左側部分)に早変わり(笑)。ここぞとばかりに稼ぐわけですね。1055ごろ改札開始。今の汽車で降りてきた人も、すぐに折り返して帰る人が多いみたいです(笑)。ワタシたちは今度も最後尾車両の左側(谷側)座席に座ります。
帰路は同じ鉄路を戻るので、途中で撮った写真をテキトーに。左から、今度はくっきり見えた井川ダム、道中の深山幽谷な風景、接阻峡温泉駅での上下線交換、アプト区間で電関を先頭に長島ダム駅を出て急勾配を下る列車。
1245千頭駅到着。1時間ちょっとの待ち時間の間に昼食をとって、時間が余ったらSL資料館でも見ようと思っていたのですが、食堂がどこも満員で危うく昼食難民になりかけました(写真はその時に見掛けたお茶屋さんの看板わんこ)。なんとか昨日と同じ食堂に入れましたが、今度は忙しいせいでなかなか頼んだモノがでてきません。食べ終わって店を出たのが、次に乗る大鐵の金谷行きの発車10分前ですた。急いで駅に向かい、飲み物を買う間もなく電車に乗り込んでなんとか席を確保しました。お陰で乗った電車の写真も撮れませんですた(ちなみに近鉄420系の車両ですた)。
1501新金谷着。「プラザロコ」でお土産を買い、なんとか今日じゅうにチコを回収するべく帰路に就きます(せっかく紹介してくださったおでん屋さんには寄れませんですた(´・ω・`)>ちゃぐさ)。相良牧ノ原ICから東名に乗って、牧ノ原SAでまたお土産を買ったらあとはずんずんと東へ向かいます。連休の中日(なかび)だったせいか渋滞も大したことはなく、1900前には動物病院でチコを引き取って、無事に帰宅することが出来ました。
いやー、久しぶりの“乗り鉄”は楽しかったですねー。特に車窓風景に富むあぷとラインは(・∀・) イイ! これにはまた乗りたいですね。(*´∀`*)
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コメント
いいなぁ、SLの旅。と、ダムw
長島、井川ダムは一度は玉砕したダムなのでリベンジしてきたいですね。
普通見れない視点からもなかなか。
コチラにも磐越西線の「SLばんえつ物語」があるので、一度乗ってみようかしらん(^-^)
投稿: Mirage | 2008.09.16 10:23 午後
えがったですよ~。懐かしい乗り心地と素晴らしい景色を堪能しますた。また乗りたいですね。でも井川から先を堪能するにはクルマが要りますね(笑)。
磐越西線にもSL走ってますか。ぜひ乗りませう。磐越西線といえばその昔、郡山から猪苗代まで最終列車に乗ったことがありますけど、これが電関が牽く客車列車で、最後尾車両の通路が解放されてましてねぇ(柵もロープもないんだから乗客が落ちたらどーすんのさ(笑))。そこに立つと客車の灯りに浮かぶ2本のレールの先が暗闇に消えていって、なんとも神秘的な光景だったのを思い出しますよ。
投稿: KWAT | 2008.09.16 11:29 午後
鹿肉の刺身
おいしそうですね
素敵なお宿
楽しめそうですね
投稿: ryuji_s1 | 2008.09.17 08:17 午前
お初でゴザイマス。鹿肉の刺身は獣肉にありがちなクセもなく、柔らかくて美味しかったです。(*´∀`*)
投稿: KWAT | 2008.09.17 11:04 午後