読書録:「徳川家康歴史紀行5000キロ」宮脇 俊三
徳川家康歴史紀行5000キロ
宮脇 俊三
講談社文庫
\400
1998年4月15日第1刷発行
2009年6月24日読了
本書は江戸幕府を開いた徳川家康の足跡を辿る歴史紀行である。しかし「レールウェイ・ライター」の先駆けとなった著者のことであるからして、目的地までの旅程をどう組むか、それが著者にとって楽しいか否か、それもまた目的のひとつとなるのである。国鉄(当時)、私鉄、高速バスなどを駆使して家康ゆかりの地を訪ね歩くのであるが、ご存じの通り家康ゆかりの地は東海道沿線が多いので、旅行好きな著者は「もうちょっと遠くへ行きたい」と思ってしまうのである。なので家康を経済面で支えた大久保長安ゆかりの地である石見銀山を訪ねるため、寝台特急「出雲1号」に乗る場面では、著者の“ウキウキ感”が文面からにじみ出ているのがなんとも可笑しい。
本書は大元となった単行本が写真を使った紀行文であったため、文庫化された本書でも写真が随所に使われている。だがなにしろその単行本の刊行が1983年なので、写っている風景、特に乗り物がワタシには懐かしいものばかり。なにより「JR」ではなく「国鉄」である。四半世紀前の風景が懐かしく感じられるのは、やはり歳を取った証拠なんだらうなぁ・・・。(´ー`)フウッ
なお、徳川家康の一代記(フィクションです念のため)は↓が面白くてタメになります。(*´∀`*)
あんそく やる夫が徳川家康になるようです ダイジェスト
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