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2009.10.02

Pacific Aviation Museum Pearl Harbor

 あまりにも長くなったので独立させました(笑)。ここに来るまでの話は「ハワイ話(9月20日編)」をご覧ください。

Hawaii0909_139 「Pacific Aviation Museum Pearl Harbor」の館内に入るとまず、館内の展示物の概略を説明する映画を見せられます。案内のオジサンに「君たち英語判るかね?」と(もちろん英語で)聞かれたので、「わかりまへんねん、すんまそん」と(3歳児レベルの英語で)答えたら、「Oh・・・」と思いっきり残念そうなゼスチャーをされました(笑)。映画の内容は、真珠湾攻撃の様子、ドゥーリットルによる日本初空襲に始まるアメリカの反攻、ミッドウェー海戦の勝利、みたいなことやってたような気がします(爆)。ここにはアリゾナ・メモリアルにあるようなハンディオーディオ(今はiPhoneを使ってるラスイ)を用いた日本語解説システムがないので、映画の内容がよく判らんのです。九九艦爆に乗ってたと思しきアベさんという方が、当時のことを話してた場面だけは判りましたが(笑)。館内の展示物の案内板にはすべて日本語が併記されているのですから(だから日本語解説システムがないのかしらん)、どうせだったら映画にも日本語字幕を付けて欲しいぞ。

Hawaii0909_047Hawaii0909_086_2 映画が終われば展示ホールへ。最初に目に入るのは零戦二一型です。1941年12月8日(ハワイ時間で7日)に行われた真珠湾攻撃の第二次攻撃隊に参加した、日本海軍第二航空戦隊の2番艦、空母「飛龍」戦闘機隊の西開地重徳一等飛行兵曹乗機のマーキングが施されていますが、もちろん本物ではありません。このマーキングの零戦がここに展示されているのは、第二次攻撃で被弾してニイハウ島に不時着した西開地一飛曹機(ニイハウ島事件)の、本物の残骸がここにあるからでせう(写真右)。なお、この機体そのものの来歴は、案内板によれば次の通り。

この機体は真珠湾攻撃に参加した飛行機という形で展示されていますが、実際は1942年12月に製作されたものです。残された資料によりますと、この飛行機は中島飛行機製作所で500機目として製作され、ソロモン諸島の第201飛行大隊の24航空小隊に配備されました。その後、戦闘による損傷でバラレ島の密林に放置されました。

1964年に機体が回収され、1980年代半ばに空軍記念団体のために飛行状態まで修復されました。使用できる“栄”12型エンジンがなかったために、馬力、重量、外見がオリジナルの日本エンジンに似たアメリカのプラット&ウイットニイ製R-1830型エンジンが搭載されました。

現在飛行可能な零戦の数は極めて少ないです。後期型の1機だけがオリジナルの日本製エンジンで飛行可能な状態にあります。

Hawaii0909_060Hawaii0909_052 真珠湾攻撃の概略と、使用された日本海軍の魚雷と爆弾のレプリカ。左から“25番”と呼ばれた九八式250kg対地爆弾、真珠湾攻撃用に木製の安定板を取り付けた九一式改二型航空魚雷、“80番”と呼ばれた九九式五型800kg装甲貫通型爆弾です。

Hawaii0909_070 真珠湾攻撃の朝、たまたま飛行していて日本海軍機の大編隊に取り囲まれてしまった民間小型機のエピソードは、1970年公開の映画「トラ!トラ!トラ!」でも取り上げられていますが、写真の機体はその時飛んでいたアエロニカ65C練習機の実物だそうです。

Hawaii0909_081Hawaii0909_082Hawaii0909_095 真珠湾攻撃の時、オアフ島北西部のハレイワ飛行場や中部のホイーラー飛行場から離陸して、日本海軍機を迎え撃った米陸軍戦闘機がP-40です。先述の映画「トラ!トラ!トラ!」にも描かれている、テイラー中尉とウェルチ中尉による迎撃戦が一番有名ですが、他にも数機が日本機と交戦しています。展示されているこの機体はテイラー中尉機のマーキングを施されていますが、機体そのものは当時の使用機だったP-40BではなくP-40Eです。

Hawaii0909_084Hawaii0909_083 真珠湾攻撃の3ヶ月後、1942年3月4日に行われた第二次真珠湾攻撃(日本側名:K作戦)についての展示もあります。使用された二式大艇の実機の展示は、さすがに大きすぎて無理なので模型ですが(てか現存する唯一の実機は海上自衛隊鹿屋航空基地にあるし)、さてこの模型はハセガワ1/72キットを組んだものかな?(^◇^;)

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 真珠湾攻撃からたった5ヶ月後の1942年4月18日に行われた、アメリカ陸軍のジミー・ドゥーリットル中佐に率いられた16機のB-25Bによる日本本土初空襲によって、いよいよアメリカの反攻が始まります。展示されているのはドゥーリットル中佐機のレプリカで(何機かのB-25Jのパーツを組み合わせてある)、初空襲時と同様に重量軽減のため胴体下部の旋回銃座と機首のノルデン爆撃照準器(これは重量軽減ではなく最高機密だったため)を外し、尾部銃座には外した機銃の代わりにホウキの柄を取り付けた状態を再現してあります。しかしこの展示方法だと機体全体の姿が見られないのがイマイチ。

Hawaii0909_107Hawaii0909_112Hawaii0909_123 そうして戦局の大転換点となる、1942年6月6日のミッドウェー海戦を迎えます。当時の米海軍の主力艦上急降下爆撃機であるSBDドーントレスが、大きな書き割りに描かれた日本海軍の空母赤城(だと思う)に向かって急降下し、今まさに爆弾を投下せんとす、という展示になっています(この機体の来歴を記した案内板は、迂闊にも撮影していませんでした(><))。写真右はミッドウェー海戦の趨勢を解説した案内板です。

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 ミッドウェー海戦ののち、主戦場となったのはソロモン諸島のガダルカナル島。展示は、日本軍が作りかけていた飛行場を1942年8月に占領して完成させたヘンダーソン飛行場に展開する、米海兵隊のF4F-3ワイルドキャットの同年10月当時の姿で、ガダルカナル上空で日本軍機を23機も撃墜しやがったジョー・フォス大尉機を再現してあります。ここに展開していた米海兵隊第23海兵航空群は、ヘンダーソン飛行場の暗号名を取って「カクタス航空隊」と呼ばれていたそうです。ちなみにこの機体そのものは、1943年4月に海軍に納入されたものの、そのたった2ヶ月後に故障により不時着してミシガン湖に沈んでしまったものを1991年12月に引き揚げて、飛行可能な状態に復元したものだそうです。

Hawaii0909_129Hawaii0909_135 最後の展示機はN2S-3ステアマン練習機です。真珠湾攻撃後に軍に志願した若者の中に当時18歳だったジョージ H.W.ブッシュ(言わずと知れたアメリカ合衆国第41代大統領)がおり、彼はこの練習機で訓練したのちに海軍のTBMアベンジャー雷撃機のパイロットとなったわけです。その後1944年9月の父島の無線基地攻撃任務の際に被弾、負傷するも潜水艦に救出された、という話はミリオタには割とよく知られた話ではありますが、よく判らないのは、なんでこの話がこの機体の説明板に書かれているのかということであり、そもそもなんでここにこれが展示されているのか、ということなのですよ。博物館のサイトによれば「戦争のためのアメリカの動員の物語」なのだそうですが、今までの展示の流れから外れてる感は否めないところです。

 あと、ここにはフライトシミュレータがあって、ガダルカナル上空での空戦を楽しめるそうなのですが、どうせシナリオはワイルドキャットで日本機をバタバタ撃ち落とすに決まってるのでやりませんでした。(゚∀゚)

R0011172R0011173 ひと通り展示を見終わると、もう時刻は1300過ぎ。腹が減ったので博物館のレストランで食事。メニューには日本語が併記されていましたが、店員さんは日本語判りません(笑)。店内の液晶画面には映画「トラ!トラ!トラ!」の真珠湾攻撃シーンが流れてました。食事の後はミュージアムショップでお買い物。買ったのは写真のTシャツ。日本人が買うならこの柄しかないでしょ。(゚∀゚)

 ちなみにこの博物館、現在開館しているのは「ハンガー37」部分のみで、さらに太平洋戦争の各地の戦闘を扱った「ハンガー79」(2010-2011年オープン予定)と、太平洋戦争後を扱った「ハンガー54」(2012-2013オープン予定)が控えているんだそうな。また5年後くらいに来てみたいもんであります。

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