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2009.11.09

できたどー!!(ハセガワ&レベル1/72 F-101その5)

R0011565 7日土曜日の明け方に全機完成しますた。ブログ書くどころか写真を撮るヒマも惜しんでガシガシ作ってましたよええ。おかげで昨日今日のJMC作品展東京会場でのクラブ作品展になんとか間に合いました。(´ー`)フウッ

 まぁそんなわけで、前回の続きを。ってどこまで書きましたっけ。(^^ゞ

F101_05b_ 十の字にした胴体下面。ハセガワのキットの合いの悪さが際だちますね(笑)。排気口部分には、全体塗装時に持ち手となる割り箸を突っ込むための穴を開けてあります。
 

F101_05a_ ハセガワのキットは古いので、キャノピーの合いも良くありません。透明部分をマスキングしてから瞬着で仮止めしてパテ盛りペーパー掛け。このあとレベルのキットのキャノピーもマスキングして、まず内部の黒とシール部のクリーム色(クレオス#318レドーム色を使用。この色滅多に使わないから余ってるんです)を塗り、いったんマスキングを剥がしてから今度はシール部まで含めて再度マスキング。隙間から塗料が極力吹き込まないよう、今度は胴体にマスキングゾルで仮止めします。

F101_05c_F101_05d_ いつものようにベースホワイトで下塗り。ハセガワの2機は銀塗装(実機は無塗装)なので、あちこちにある傷やスジボリの失敗部分などに丹念にペーパーをあて、全体をクレオスのラプロス#4000で磨きます。レベルのキットはいずれも銀塗装ではないのでそのまんま。

F101_05e_ 機首先端のレドーム(RF-101Cはレーダーないのになんで黒いんだ?)を先に塗ってマスキングしたあと、ハセガワのほうにはまず全体にクレオス#339エンジングレー(手近にあった『ツヤ有りの暗いグレー』がたまたまこれだった(笑))を吹いて下地にしてから、#8シルバーを吹いてさらに#104ガンクロームを重ねます。この色、ちょっとくすんだアルミっぽい色調がお気に入り。(^o^)

F101_05f_ 今回はちょっと銀塗装をがんがってみたいので、さらにパネルごとの塗り分け。今回は機首の大きく開く2ヶ所のアクセスパネルとエアブレーキに、クレオスSM03スーパーアイアンを使ってみました。いい輝き出しますね~これ。ただ、この機体のこの場所に使ったのはあまり相応しくなかったかも(爆)。あと写真にはありませんが、水平尾翼の中央部にはガイアカラー#123スターブライトジュラルミンを使ってます。実機写真だと水平尾翼は全体的に同じ色に見えるんですが、まぁ模型的フィクションということで。(^^ゞ

1056637 なお、作ろうとしているマーキングのA型の胴体中央部はライトグレーっぽく見えるんですが(これに使うスーパースケールデカールのインストだと「FS16440」(=ライトガルグレー)と指示されてます)、実機の数少ないカラー写真(残念ながら別の機体)を見るにメタリックが入ってるっぽいし、ネットで拾ったさらに別の機体のモノクロ写真だと胴体の他の部分とほとんど違いがないのですね。なのでここはメタリック色がよかろうと、以前モスキートを作った時に作った「クレオス#8+#104+#315」という色(要はメタリックガルグレー(笑))を吹いてやりました。

F101_05g_ レベルのB型のうち、米空軍の2機はクレオスの#73エアクラフトグレーをブーッと。カナダ国防軍のはスペマーなので、デカールをもとに切り出したマスキングテープで塗り分け。機首部分のブルーは自作の色ですが、余っていたクレオス#20ライトブルーを元にテキトーに混ぜました。

F101_05i_ 排気口周辺は、まずは5機とも自作の「排気口色」(確かクレオス#28黒鉄色を元に何か混ぜたような(笑))を吹きます。ノズルの塗り分けはなかなか面倒です。ハセガワのほうは、基部を排気口色、中央部をA型はクレオスC411クラシックシルバー、RFはクレオスSM01スーパーファインシルバー、先端を#28黒鉄色で塗り分けます。レベルのほうは前半部を排気口色、後半部は3分割して根元からクラシックシルバー、排気口色、黒鉄色で塗り分けます。さらにレベルのほうはタミヤのウェザリングマスターの「サビ」「青焼け」「赤焼け」を使って適度に“使われた感”を演出(=フィクション)。実機のこの部分は千差万別で、とてもこんな風に定型化できません。

F101_05h_ 機首のアンチグレアを吹いたら全体塗装は終わりです。マスキングに使った紙についてはスルー推奨。(^。^;)ヨホホホ
 
 

 とまぁ、11月1日までに終わったのはここまでなわけですよ。残り5日間です。もう焦りまくり。ヽ(`Д´)ノウワァァン!!

F101_05j_F101_05k_F101_05l_ 無塗装機のほうはここでパネルラインごとの塗り分けの代わりに、主翼上面にハセガワの新製品「ジュラルミンフィニッシュ」、RFの胴体背面に同「ミラーフィニッシュ」を貼ってみました。ジュラルミンフィニッシュのほうは使えそうですが(てかこういう用途にうってつけ)、ミラーフィニッシュのほうは輝きが強すぎてナナニにはわざとらしすぎるようです。てことでペーパー掛けしてヘアライン処理っぽく見えないかなー、とやってみたんですが、やっぱナナニだとダメっぽい。orz

F101_05m_ 結局、胴体背面に貼った分は剥がしたら下地まで持って行かれそうなのでそのままにして、機首のパネルについてはジュラルミンフィニッシュを貼り直しました。この曲面追従シートシリーズ(本当は「TFシリーズ」だそうです)には、ツヤ消しの金属色としてもうひとつ「チタンフィニッシュ」というのもあるので、それもいずれ使ってみたいですね。

F101_05n_F101_05o_ 3日の入間航空祭にも行かずに(最後のバートル見たかった・・・。引退セレモニーがあったラスイorz)製作に勤しんだ結果、ようやくあんよが生えました。動翼部にはスミ入れもやっておきます。ハセガワのほうはクリヤーコートしないので、この時点でキャノピーのマスキングも剥がしてしまいました。機首のアンチグレアはもうちょっと太くしたほうが良かったようです。(´・ω・`)

F101_05p_F101_05q_F101_05r_F101_05s_
 
 
 

 次はいよいよ楽しい楽しいデカール貼り! まずはレベルのキットからです。とはいえ古いスーパースケールデカールですから一筋縄ではいきません。水に漬けた時は大丈夫だったのに貼ろうとしたら割れたので、慌てて使うもの全部(RF-101C以外全部スパスケ使用(笑))にマイクロのリキッドデカールフィルムを塗りたくりました。レベルのキット付属デカールも割れたのでこれにも塗り塗り。でも2度塗りしても割れたのには参りました。

 コーションデータ類はエースのキット付属デカールにはほとんど付いていないので、スパスケ付属の物を使うわけなんですが、例によってインストの指示がいい加減なので何をどこに貼っていいのやらよく判りません。実機写真とにらめっこしながらあちこちから(F-101B用だけではないです)かき集めました。ハセガワの古の定番キット付属デカールも、以前静岡のジャンク市で1枚入手したものも含めて2枚をフル活用。機首脇の「U.S.AIR FORCE」ロゴや主翼上下面の「USAF」ロゴは、スパスケ付属のものは大きさが合わないのでハセガワを使ってます。機首脇にあるピトー管との位置関係があるので、大きさが違うとつじつまが合わなくなるのです。インテーク上面のウォークウェイをレベルのキットに貼ったら、インテークの形状がA/C型とB型とで違ってて合わなかったり(爆)。似た色を作ってタッチアップしてなんとか修正。

 なお、アメリカ国籍マークは全てロケッティアデカールの「よく使うU.S.インシグニア 【セットA】」を使ってます。胴体が40インチ、主翼が35インチなので「セットA」で両方対応できます。ついでに「USAFレタリング(黒)1/72」も買っておけばよかったと後悔しきりでしたねぇ。ヽ(`Д´)ノ

F101_05u_F101_05w_ 続いてハセガワの2機。A型は上と同じくスパスケを使っているので、苦労した点も同じ(爆)。もう余分なハセガワの「U.S.AIR FORCE」「USAF」ロゴがないので、仕方なくスパスケのもの(ただし機首はF-104A用、主翼は・・・忘れました(^^ゞ)を使用してます。RFは唯一キット付属デカールがそのまま使えます。ただし硬くて割れたところがあったので(爆)、念のためリキッドデカールフィルムを塗りました。

F101_05t_F101_05v_ ハセガワのTFシリーズを貼った上にデカールを貼ると、ニス部にかかったところの色が変わってしまいます。左は「U.S.」の下がツヤ有りに、右は前から2本目と3本目の青帯の間がくすんでます(1本目と2本目の間はトリミング済み)。ここは面倒でも丹念にニスをトリミングする必要があります。あまり込み入った図柄が来ると厄介かもですね。

F101_05x_ レベルのキットにクリヤーコートをして、キャノピーのマスキングを剥がしてみたらなんとまぁ、1機のキャノピーにクラックが入ってました(泣)。奥義「キニシナイ」を発動して忘れることにしました。(^◇^;)
 

F101_05z_ デカールのタッチアップをしてマスキングを剥がして、コクピットに椅子を放り込んでから改めてキャノピーを取り付けて、水平尾翼やら排気口やら増槽やらミサイルやらを付けて、ようやく全機完成したのはJMC付属展示会当日の朝5時でした。やっぱし前日徹夜になってしまいましたよ。orz

 まぁともかく、間に合いました。( ̄ー ̄)

 てことで、改めて5機それぞれをご紹介。

Jmc_f101a F-101Aヴードゥー
 ハセガワ+エアウェーブ1/72
 アメリカ空軍81st TFW所属(1966年)
 スーパースケールデカール72-223使用
 ※この時代の81st TFWのマーキングは、隷下の78th/91st/92nd TFSの3個飛行隊すべてで共通のため、機体だけでは所属飛行隊の判別はできません。

Jmc_f101b_adc F-101Bヴードゥー
 エース1/72
 アメリカ空軍60th FIS所属(1965年)
 スーパースケールデカール72-307使用

Jmc_f101b_tx F-101Bヴードゥー
 レベル1/72
 テキサス州空軍147th FIG/111th FIS所属(1980年)
 ウィリアムテル'78&'80優勝記念マーキング
 スーパースケールデカール72-304使用

Jmc_cf101b CF-101Bヴードゥー
 エース1/72
 カナダ国防軍空軍No.19Wg./No.409Sqn.所属(1984年)
 No.409Sqn.CF-101B退役記念塗装機“Hawk One Canada”
 スーパースケールデカール72-472使用

Jmc_rf101c RF-101Cヴードゥー
 ハセガワ1/72
 アメリカ空軍67th TRW/45th TRS所属(1967年)
 限定版キット付属デカール使用

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制作記:ハセガワ&レベル1/72 F-101A/B/RF-101Cヴードゥー」カテゴリの記事

コメント

お疲れ様でした、こんばんわ。

ヴードゥーのA型、ぼくもほしいわけですよ。
トランスパックの苦闘の歴史っつーか、
米空軍が確立した、太平洋横断の戦力投射のry
なんつーことを考えてしまってですねえry

でもデカールも大変そうですか、そうですか。

投稿: Mach0.9 | 2009.11.09 10:01 午後

 単座戦闘機でトランスパックってあんまし考えたくないですね。トイレとか大変そう(笑)。今は携帯用トイレがありますけど、ヴードゥーの時代はどうしてたんだろ。

 で、金門島事件の時に台湾に派遣された、27TFW/522TFSのマーキングはスーパースケール72-247にありますね(インストでは91TFSってなってますけど)。でもこれ、いま入手するのは至難の業でせうねぇ。
http://modelingmadness.com/scotts/decals/super/ss72247.htm

投稿: KWAT | 2009.11.11 01:08 午前

激しく出遅れましたが完成おめでとうゴザイマス。特に銀色の2機はいつかやろうリストに入っていた奴でした。
写真だけでも十分満足させていただきました。ありがとうございます。

投稿: toy | 2009.11.16 01:57 午後

 お褒めいただき恐縮です。もっと作りやすい、いいキットが出たらまた作りたいもんです。次はベト迷と台湾空軍で。(^o^)

投稿: KWAT | 2009.11.17 11:08 午後

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