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2010年2月

2010.02.28

どこで妥協するかねぇ・・・(レベル&マッチ1/72ハンター その2)

Hunter_02a_  レベルのインストではコクピット内は anthracite gray の指定。レベルカラーのmattの9番だそうですが、レベルカラーとMr.カラーの互換表なんてどこにもありゃしません。色見本はココ(pdfファイルに付き注意)で32109を見ればいいのですが、これだと黒っぽい濃いグレイに見えます。もっとも、モニター越しに見る色をアテにするわけにもいきませんけど。ちなみにマッチボックスのインストではあっさりと matt black の指定。実機写真で見ても黒っぽく見えます。

 てことで、面倒なのでツヤ消し黒にしました。缶スプレーでブーッと吹いてお終いです。(^。^;)ヨホホホ

Hunter_02b_ 椅子もひとつを除いてツヤ消し黒を吹きます。スイスのF.58だけは椅子の脇が明るいグレイに見えるのでクレオスの#332。The Ejection SiteのSeat GalleryでマーチンベイカーのMk.3HとかMk.4DSAとかMk.BRM-4とかの写真を見つつ色塗り。フェイスカーテンハンドルの塗り分けが('A`)マンドクセ。これは単座型に使うパブラのシートには用意されていないので、キットのパーツを使います。マッチの複座型に使うMk.4はキットのパーツなんてないので、ジャンクからハセガワのファントムのパーツをもぎ取ってきますた。

Hunter_02c_ インパネとサイドコンソールは、単座型についてはキットのデカールを使うつもりだったのですが、キットのモールドとデカールを見比べると全然合いそうにありません。キットのモールドもなかなか捨てがたいモノがあるので、今回はドライブラシで処理することに。PJプロダクションの複座型はデカールがないので、もともとこうしなくてはいけなかったわけですし。マッチの複座型については、インパネが胴体パーツに付いてますしそもそもデカール前提でのっぺらぼうなので、素直にデカールを使います。サイドコンソール? んなもんは無視。(^。^;)ヨホホホ

 右脇にあるのは機首に仕込むバラスト用の釣り錘。レベルのインストには4gと指定されているので、念のため倍の8gのものを用意しますた。でもマッチのインストには20gって書かれてるんだよな。でもいくらなんでも20gは多すぎだよなぁ・・・。(~。~;)ウウム

Hunter_02e_Hunter_02d_ 組み上げたコクピットに椅子を乗せてみたり。この中にひとつだけ、パブラのレジン製コクピットが混じってるんですが、こうやって塗ってしまうとあんまり違いが判りません。

Hunter_02f_ お次は胴体の組み立て。最初は一番手近にあったFR.10から。コクピットと錘を挟んで胴体左右を貼り合わせ、機首下面の銃口&前脚収納庫パーツを付けたら機首先端に1mmプラ板でシムを噛ませてPJプロダクションのFR.10用機首を接着。尾部にはクイックブーストのFGA.9用排気口を付けたのがこの状態です。

Hunter_02g_Hunter_02h_Hunter_02i_ 機首部分の造作。1mmプラ板で延長したことで、ふた周り小さかったレジン製機首とキットの胴体パーツとが、おおむねスムーズに繋がるようになりました。とはいえまだ平面形はレジン製機首のほうが痩せてます。ここにはカメラ窓があって迂闊にパテが盛れないので、なるべくキットのパーツのほうを削ることで対処しませう。なおお尻のほうも、クイックブーストのパーツが若干細いのでパテ盛り必須です。

Hunter_02j_ ここでちょっと主翼を見てみます。ご覧の通り、インテーク内が筒抜けでダクトすら再現されてません。どーすんだよ、これ。('。`)ソンナァ
 

Hunter_02k_Hunter_02l_ ただ、ここの部分って組んでしまうとけっこう見えづらいんですね。イギリス空軍機はインテーク内を機体外部色で塗ってるので、この中は迷彩塗装で使う暗い色になります(銀塗装機もありますが)。開口部も小さくて、斜め上から見たらインテークリップの辺りしか見えません。ドイツレベルがそこまで考えてインテーク内部の再現をサボったのかどうかは知りませんが、インテークダクトを再現するのは「労多くして実り少なし」的な気がします。

 ・・・キットのままにしちゃおっかな・・・。(゚∀゚)

Hunter_02n_ 主翼を仮組みした状態。後ろの接着剤のビンと比べても、この機体の小ささが実感できます。コレとかドラケンとか、写真で見るとなんであんなに大きく感じるんでせうかねぇ。それはともかく、こうやって見ると同世代のハチロクとか美久(15)タソに比べて機体のラインが優雅な感じがしますねぇ。当時「世界でもっとも美しい戦闘機」と言われただけのことはありますよ。(*´∀`*)

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2010.02.25

8時ちょうどの~♪(レベル&マッチ1/72ハンター その1)

 そりゃ狩人じゃ~!!(。_゚)))☆C= バキッ!

 2010年春の量産はドイツレベルとマッチボックスのハンターです。これにパブラやPJプロダクションやクイックブーストのレジンパーツを組み合わせ、デカールには本家イギリスのエクストラデカールやモデルアリアンスデカールを使って、主要バージョンと代表的なカラバリをカバーしてやろうかと。調子に乗って10機になってしまいました。二桁量産は何年ぶりだろか。作るのは以下の如し。

●P.1067(ハンター原型機)(ドイツレベルF.6+パブラモデル改造パーツ
  イギリス空軍 所属不明(ホーカー社)《WB188、1951年》
●ハンターF.6(ドイツレベルF.6)
  ベルギー空軍アクロチーム“レッドデビルズ”《IF-62、1959-1960》
●ハンターT.7(マッチボックスT.7)
  オランダ空軍 所属不明《83/N-316(ex.XM122)、1960年代》
●ハンターT.8C(ドイツレベルF.6+PJプロダクション改造パーツ
  イギリス海軍FONFT(Flag Officer Navy Flying Training)“アドミラル・バージ”《VL/XL584 1967》
●ハンターFGA.9(ドイツレベルFGA.9/Mk.58)
  英領南ローデシア空軍 所属不明《RRAF121、1965年》
●ハンターFR.10(ドイツレベルF.6+クイックブースト改造パーツ)
  イギリス空軍No.2Sqn.《S/XJ633、1960年代》
●ハンターGA.11(ドイツレベルF.6+PJプロダクション改造パーツ)
  イギリス海軍No.764Sqn.《LM695/XE689、1970》
●ハンターF.58(ドイツレベルFGA.9/Mk.58)
  スイス空軍アクロチーム“パトルイユ・スイス”《J-4030、1991年》
●ハンターFGA.74B(ドイツレベルFGA.9/Mk.58)
  シンガポール空軍No.140Sqn.《521、1991年》
●ハンターFGA.76(ドイツレベルFGA.9/Mk.58)
  アブダビ空軍 所属不明《701、1969年》

Hunter_01a_ まずやったのは箱の製作(笑)。ドイツレベルのキットの箱はキャラメルボックスなので、製作中のパーツの管理がやりにくいのですな。幸いこのくらいの箱は余りまくってるので困りません。(゚∀゚)

 では、まず自作や改造など切った貼ったが必要なものから手を付けていきませう。

Hunter_01b_ 最初は椅子の切り出し。例によってパブラのレジンシートを使います。レベルのキット付属も悪くないんですけどね。ただマッチだけはキットのパーツでは如何ともし難いので(なんせ左端にある緑色のパーツがコクピット内のパーツのすべて(爆))、コクピットフロアから自作しなければなりませぬ。椅子は単座型がマーチンベイカーMk.3H、複座型が同Mk.4です。単座型のほう、ドラで中を見せてもらったモデラーズデータファイルのハンター本によればMk.2となってるんですが、あの本高いから持ってないし、Mk.2とMk.3Hの違いなんて覚えてる人いなそうだし、だいいちパブラがMk.3Hって言ってるからそういうことにするのですよ。(^。^;)ヨホホホ

Hunter_01c_Hunter_01d_ ちうことで、PJプロダクションの複座型改造パーツに入っているコクピットフロアを見ながらプラ板でデッチ上げ。機首内にきちんと納めつつ、レジンのシートもきちんと後から入れられるようにするのはなかなか大変ですた。

Hunter_01e_Hunter_01f_ 仮組みなどしてみたり。俄然気分が盛り上がってまいりました(笑)。椅子の天辺がほんの少しキャノピーと干渉するので、ここはもう一段の削り込みが必要っぽい。それはそうと、パブラとPJプロダクションとで、同じMB Mk.4でも大きさが全然違うのですな。ま、でもいっか。気にしないキニシナイ。

Hunter_01g_ お次はPJプロダクションの複座型改造パーツとレベルのキットのフィッティング。改造パーツセットのインストに従って、レベルの胴体をノコギリで大胆に切り刻みます。合いは抜群、ほぼドンピシャです。ベルギー人、いい仕事してますね~。なお、尾部についてはもともとレベルのキットは別パーツになってるので(F.6とFGA.9の作り分けのため)、改造パーツセットに入っているパーツをそのままくっつけただけです。

Hunter_01h_Hunter_01i_ 仮組みしたマッチのキットと並べてみたり。うーん、いいですね~。(*´∀`*)
 

Hunter_01j_ 次はP.1067です。機首と尾部はキットのパーツをレジンパーツで置き換えるだけ。機首のがちょっと小さめなので手当が必要っぽい。垂直尾翼はインストに従ってキットのパーツを切り取ってレジンパーツに置き換えます。試作機は水平尾翼付け根部分のフェアリングがないんですよね。ちょっと前後幅が足りないっぽいので、ここも手当が必要。

Hunter_01k_ 4番目はGA.11。これはF.6の機首をPJプロダクションのレジンパーツに置き換えればおk。・・・のはずだったんですが、このレジンパーツがふた周りくらい小さくて合いません(爆)。このパーツはもともとPJプロダクションが出していたレジン製のハンターF.6用改造パーツなので、レベルのキットには合わないんです。まぁでも、これは簡単そうなので自作しちゃいます。キットの機首パーツの先端を削って穴を開け、ウェーブの「Hアイズ1[クリア]」から直径4mmのものをチョイス、平面のほうが外を向くようにパーツの裏から押し込んでやります。ちょっとヒケてたのは残念ですが、まぁこれでハッタリは効くでしょ(笑)。なお上にあるのは改造試作1号機。穴が大きすぎたのでお蔵入りです。(^◇^;)

Hunter_01l 5番目はFR.10。これもPJプロダクションの改造パーツにあるんですが、GA.11と同様に小さいのでクイックブーストの改造パーツを使います。これをキットの機首パーツと置き換えればおk。・・・のはずだったんですが、いざ付けようとパーツを出してみたら困ったことにこのパーツ、キットの機首パーツをそのまま透明レジンで置き換えてカメラ窓っぽいスジボリを追加しただけのモノと判明(爆)。FR.10の機首はカメラ搭載に伴って若干伸びてるんですよね。ちうことでこれは使えません。いい加減なモン作らんでおくれよ(~。~;)>クイックブースト

Hunter_01m 仕方がないのでPJプロダクションのパーツを使いませう。見ての通りふた周りくらい小さいので、レベルの機首より細くて短いのです。根元にプラ板でも噛ませて誤魔化しませうかねぇ。いずれにせよ、胴体を組んでからの作業になります罠。(´ー`)フウッ

 なおこれのベースキットはF.6なので、尾部はそのクイックブーストのハンターMk.9改造パーツを使ってみたりして。こちらは幸いバッチリ合います。

 残り5機はキットをそのまま作ればいいので、さて次は全機のコクピット内の塗装に掛かりませうかね。

 なお、この量産は静岡には間に合わせませんので念のため。

 ・・・間に合わせませんよ!m9(・∀・)ビシッ!!

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2010.02.19

読書録:「からくり民主主義」高橋 秀実

からくり民主主義
高橋 秀実
新潮文庫
\590
2009年12月1日発行

2010年2月17日読了

 民主主義の「民」とは誰なのか。国民の声の「国民」とは。世論とはいったい誰の意見なのか。著者はそれを探るべく、様々な様々な場所に赴き、様々な人の話を聞く。世界遺産・白川郷や“自殺の名所”青木ヶ原樹海に住む人々、諫早湾干拓問題や沖縄米軍基地問題の裏表・・・そして著者は、人に会い、話を聞けば聞くほど訳が分からなくなり悪戦苦闘するのだった。

 一人一人に話を聞いてしまえば、訳が分からなくなるのも当然の話。一人一人で抱える事情が違うのだから。諫早湾干拓問題であるならば、有明海の漁民は反対するが地元の町の農民は賛成していたりする。干拓のお陰で潮流が変わって海苔は不作になったかもしれないが、地元の町は堤防が出来たことで水不足が解決したのだから。沖縄米軍基地問題では、返還して欲しい人もいれば返還されると困る人もいる。下手に返還されても土地の公図は戦争で焼失しているので、権利問題でゴタゴタするのである。同じ町でも軍用地主とそうでない人とで対立があり、あるいはそんなこととは全く関係のない代々の仲違いを、マスコミが勝手に“反対派”と“賛成派”の対立にすり替えたりする。また基地反対運動は軍用地主が地代を値上げするいい口実になっていたりもする。ことほど左様に『目の前の現実』は混沌としているのである。

 では結局、「国民の声」とか「世論」とかは誰が造り出すのか。それはやっぱりマスコミなのではなかろうか。そしてそれはマスコミが「絵になる」「話題になる」と考えることばかりを取り上げる結果であることが往々にしてあるのだった。諫早湾干拓問題についても、沖縄米軍基地問題についても、それに賛成し、あるいは受け入れている地元の人々の意見などマスコミで大々的に取り上げられたことが果たしてあっただろうか。賛成する側はアピールする必要などないから、マスコミ的には「絵にならない」のである。そうして、マスコミから情報を得る他の地域の人々は、マスコミが報道することが全てであるかのように錯覚してしまうのである。「世論調査」の結果というものも、そういったマスコミの“報道”に影響を受けていることは否定できないことであろう。

 そういう「国民の声」とか「世論」とかが、我々の「民主主義」の基になっているとしたら、それはものすごく不幸なことなのではなかろうか。

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2010.02.12

できたどー!!(ハリアー複座型編)

Twoharrier_11c_ いやー長かった。製作にかれこれ6年近く掛けたハリアー複座型×2機、ようやく完成です。あちこち細かいディテールが省略されている部分がありますが、もう疲れました。これでカンベンしてくだちい。(;´Д`)

Twoharrier_11d1_Twoharrier_11d2_Twoharrier_11d3_Twoharrier_11d4_
 
 

 改めてご紹介。こちらがエレールのハリアーT.4とハセガワのシーハリアーFRS.1をニコイチして、さらにIMW(現:NMC)の改造パーツを使ったハリアーT.4Nです。この機体はハリアーT.2の先行量産型2号機として1969年7月14日に初飛行、1985年に後席の操縦装置をFBWに改造される(前席は従来のまま)と同時にT.4A仕様にアップグレードされ、DERA(Defence Evaluation & Research Agency -国防評価研究機関)でVAAC(Vectored-thrust Aircraft Advanced Control -推力偏向航空機先進操縦装置)試験機として各種のテストに使用されました。塗装は言わずと知れたラズベリーリップル。もちろんゼラニウムのことではなく、イギリス空軍の試験機に共通の3色塗装です。

Twoharrier_11e1_Twoharrier_11e2_Twoharrier_11e3_Twoharrier_11e4_
 
 

 こちらはエレールのT.4とイタレリ(エッシー)のシーハリアーFRS.1をニコイチしたハリアーT.52です。この機体はホーカーシドレー社(現:BAe社)のデモンストレーターとして使われた機体で、1971年9月16日に初飛行した民間初のジェットVTOL機です。この美しいデモンストレーター塗装だったのは当初の2年ほどで、その後ブラウン系2色のデザート迷彩に塗り替えられて世界各国でハリアーの売り込みに精を出しました(笑)。

 ところで、このエレールの複座型2機と改造パーツって、2003年の静岡で赤とんぼワークスさんから頂戴したものだったことを、先ほど思い出しました。これでようやく義理が果たせましたよ。(`・ω・´)

Harriers_ ということで、2004年春に量産した第一世代ハリアーが、ようやく全機揃いました。今週末にでも改めて写真を撮ることにします。そうしないと机の上が占領されてて邪魔でしょうがない(笑)。ちなみに、スペイン海軍とタイ海軍の機体はフジミのキットそのままにキャノピー閉状態で完成させていましたが、これを機に全機のシルエットを揃えるため開状態に改造しました。

Twoharrier_jaguar_01_ おまけ。旧作のジャギュアT.2を引っ張り出してラズベリーリップルのツーショット(笑)。
 

 さて、これでやっとハンター量産に掛かれます。静岡には間に合わないと思いますが、去年の静岡からこっちでモスキートとかスピットとかヴードゥーとかスカイトレインとか完成させてるのでカンベンしてくだちい。(;´Д`)

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2010.02.08

デカール貼りオワタ(^^)v

Twoharrier_10a_ スミ入れやってアンテナ類生やして(全部ではないけど)、いよいよデカール貼り。T.4NのほうのデカールはIMW(現:NMC)の改造パーツに付属していたMDプリンタ製のもの。一方T.52のほうは自作のMDプリンタ製のもので、コーション類は目立つモノだけ白で作ってあるんですが(全面黒のT.8Nがデカール化されてれば、マーキングもコーション類も白ベースなので話は早かったんですがねぇ(´・ω・`))、足りないモノは5年半前の量産で余ったデカールから流用します。

Twoharrier_10c_ てことで、昨夜と今夜とでデカール貼り終了。どちらもベースに昔のウェーブのクリヤデカールを使ってると思われるので(少なくとも自分で作ったのはそれ)、とにかく固くて参りました。GSRのデカール軟着剤が活躍しまくり。

 まぁとにかくここまで来ましたので、あとは水平尾翼とかエアブレーキとか付けて機首のヨーインジケータとか生やして半ツヤクリヤー吹いて排気口とかキャノピーとか付ければ終わり。今週じゅうにはいけそうじゃね?(゚∀゚)

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2010.02.04

それぞれの三色(謎

Twoharrier_09a_ 先週末は珍しく病に臥せていたりしたもんで模型は弄れず。それまでに全体塗装は済んでいたのですが、そこから先がなかなか進みませんでしたよ。(~。~;)

Twoharrier_09b_Twoharrier_09c_ だもんで今週は遅れを取り戻すべく(って何から遅れてるんだ?)ガシガシと進めてます。全体塗装後のタッチアップを済ませて細かい塗り分けをしてあんよを生やして、それで今この状態。この後アンテナ類を植えようと思ったんですが、ひっくり返して机上に置くとコクピット後方のアンテナが干渉するので、それは後回しにしてデカール貼りやっちゃうか。あ、その前にスミ入れでもしておこうかな、と思ったらエナメルの黒が在庫切れ(爆)。今日模型屋行ったのにのにのに。orz

 仕方がない、今日のトコロはこの辺でカンベンしてやらう。(゚∀゚)

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2010.02.01

読書録:「クルスク大戦車戦」ディヴィット・L.ロビンズ

クルスク大戦車戦(上)(下)
ディヴィット・L.ロビンズ
訳・村上 和久
カバーイラスト・佐竹政夫
新潮文庫
\743(上・下とも)
2006年1月1日発行(上・下とも)

2010年1月31日読了

 クルスク大戦車戦といえば第二次大戦中、というより史上最大の戦車戦として名高い戦闘である。しかし飛行機マニアであり、欧州戦史より太平洋戦史のほうに興味を持っているワタシとしては「よくわからない」戦闘なのである(爆)。しかしそんなワタシでも1943年7月のクルスクの向日葵畑における戦車対戦車の肉弾戦(という表現は妙な気もするが)を体験できたような気がするのだから、これは著者の表現力の賜(加えて訳者の技量)なのであらう。

 ドイツ側主人公の『アドルフ・ヒトラー』師団のティーガー戦車に乗って指揮を執るスペイン人大尉(これがまた紆余曲折あってこの地位にあったりする)の栄光と挫折、ドイツ軍作戦司令部にいて実はソ連側スパイの情報将校の動き、ソ連側主人公で同じT-34戦車に乗って戦うコサック人親子の葛藤、「魔女飛行隊」で飛ぶその娘の戦いなどを織り交ぜつつ、物語はクライマックスのプロホロフカ戦車戦へと突き進んでいくわけだが、これだけ多様の人物と情景が入り交じっても物語がごちゃごちゃにならず、主題である戦車のことをロクに知らないワタシでも楽しんで読むことができた。ドイツ側、ソ連側それぞれがほぼ等量に描かれているため(ソ連側のほうがちょっと多いかな?)、どちらかに感情移入して読むことは難しいが、そのためにむしろ全体を俯瞰して見られるようにも思えるので、この戦いそのものの推移などをよく知らない読者にはかえって好都合かもしれない。

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