読書録:「極東細菌テロを爆砕せよ」クライブ・カッスラー&ダーク・カッスラー
極東細菌テロを爆砕せよ(上)(下)
クライブ・カッスラー&ダーク・カッスラー
訳・中山 善之
新潮文庫:\667(上・下とも)
2006年12月1日発行(上・下とも)
2010年7月17日読了
ったく、北の将軍様の国はいったいどこまで我が日本に迷惑を掛ければ気が済むのだらう(笑)。北朝鮮主導の半島統一のため、日米を巻き込んだ細菌テロをもくろむ韓国経済の大物(もちろん北の工作員)。使うのは太平洋戦争中、沈められた潜水艦とともに日本軍が遺棄した細菌兵器。我らがピット親子は陰謀を阻止できるのか。
主役はピットの子供で二卵性双生児のダークJr.とサマーに移ってはいるが、やはりダーク・ピットとアル・ジョルディーノのコンビは健在。今回も様々な“新兵器”を駆使して悪い奴ら(首謀者が北朝鮮の人間だからやっぱ北の人なんだろか)を追い詰めていく。クライマックスのロケット打ち上げシーン(下巻の表紙に描かれているからバラしてもかまわんだろ)でのダーク親父の奮闘など、「やっぱこのシリーズはこの親父がいないと締まらないね」と思わせるモノである(笑)。それはそうと、ダークの親父は息子に同じ名前を付けるもんだから、どうにもややこしくてかなわんよ。
ちなみに、物語中に日本陸軍のいわゆる731部隊に関する記述があるのだが、「一般的なアメリカ人の認識ってこんなもんなんだろな」と思わせるものであった。まぁ小説家なんだから仕方ないか。
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