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2010.08.01

読書録:「明るいクヨクヨ教」東海林 さだお

明るいクヨクヨ教
東海林 さだお
文春文庫
\467
2003年2月10日第1刷

2010年7月31日読了

 今回は対談が2本。「老人力」の生みの親である赤瀬川源平氏との対談は、まるで『こんにゃく問答』でそれ自体が「老人力」の見本のようであり、「おにぎり顔」でお馴染み南伸坊氏との『巨顔会談』は、自らの巨顔に誇りを持とう!といいつつ恥ずかしがっているショージ君の様子がなんとも可笑しい。

 一方、ショージ君の興味のアンテナは相変わらず様々なところに向いているようである。サッカーや冬季オリンピックに苦言を呈し、最後の花魁ショーに惜別の情をくれたかと思えば、寅さん映画に出てくるような典型的な「商人宿」を体験し、服にまつわる様々なモノを哀れだと思う。かと思えばソバ屋のお品書きの序列について深~く考察し、本場の薩摩揚げを食べに鹿児島へ行ったかと思えば、松茸を堪能しに長野へと出向き、秋田音頭に出てくる食べ物を制覇しようと秋田に行って雪で滑る。困ったことに、それらについて書かれたもの全てが面白いのである。ショージ君目線は全てを「面白いモノ」に変えてしまうのだった。

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