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2010年9月

2010.09.23

2010年立川駐屯地創立記念行事『立川防災航空祭』

Tachikawa2010 9月19日開催の今年の三沢基地航空祭は派手ラスイ。でも遠すぎて行けない。その鬱憤を晴らすべく、特に何かあるというわけではないが、裏番組(違)の立川に行ってきたのである。朝7時前に家を出て約1時間。天気がいいので立川駅からてくてく歩いて正門に着いてみると長蛇の列。20分くらい待って入場し、UH-1体験搭乗の抽選券はゲトできたもののCH-47の体験滑走の搭乗券はもらい損ねた(泣)。まぁいいや。



 地上展示は22機種24機(格納庫内展示含む、うち5機は飛行展示も実施)。このうち固定翼機はLR-1、LR-2、ムーニー2機、ソカタTB10、セスナ172Fの6機のみ、あとウルトラライトが3機で残りは全てヘリコプターという、相変わらず偏った構成(笑)である。しかも海上保安庁は今年も不参加。公開中の映画のPRはしなくてもいいのかな(違
 事前に「アレ」が飛ぶらしいという情報を得ていたので、今回のワタシ的メダマとしてはその「アレの飛行」であるのだが、地上展示機のほうでは・・・実を言うとない(爆)。そういう性格の航空祭じゃないしね。でまぁ、その「アレ」というのはつまりAH-64Dで、去年も飛んだということなのだが、ワタシ的には初見なのだった。


Eh101_c29 今年は警視庁航空隊のEH101-510“おおぞら1号”が展示された。ワタシ的には8年ぶりである。これを今回の地上展示のメダマとしたい(笑)。配備後10年も経つとディグロウオレンジなんか所々色褪せてたり。来るべき日に備えてディテール写真を撮りまくる。ちなみに警視庁は、保有するAS332L1“おおぞら2号”の後継にシコルスキーS-92を買うようだ。


As365n3_5_04 一方、東京消防庁航空隊のAS365N3“つばめ5号”は、昨年12月に登録されたばかりの最新鋭機。前任のJA9980にはなかったヘリテレを機首右側に装備しているほか、機首下面には赤外線視野増長装置(FLIRみたいなもんかな)を装備している。百里救難隊の隊員が珍しそうに見物していた。


Ah1s_gunburi_08 飛行展示後に展示機エリアに移動してきたAH-1Sが、その場で『ガンブリショー』(ガンブリ= GUN 振り、ということらすい)なる装備品展示を始める。木更津でもやっていたのだが見逃したので、今回は最前列かぶりつきで見る。前席に座ったガナーがTSUやガトリングガンをブンブン振り回すというもので、普段間近で見られないだけになかなか面白かった。


K_enginemente 北の端のE格納庫での「航空機整備展示」、今年はUH-1Jで行っていた。隣には用廃になったOH-6Dが置かれ、また両機の前にはUH-1BとOH-6Jのエンジンも展示されていた。ヘリのエンジンはあまり見る機会がないので興味深い。こんな小さいガタイでアレを浮かすのだなぁ。


K_oh6d_11d11f_1173_03 お子さまコスプレの被写体になっていたOH-6D、真駒内駐屯地(札幌市)の第11旅団第11飛行隊の部隊記号が書かれている。なんでそんなのがここに? と思って隊員さんに聞いたら、案の定用廃機であるとのこと。OH-6Dの用廃はどんどん進んでいるのだなぁ。嗚呼。


Sh60j_02 海自のSH-60Jは舞鶴の第23航空隊所属機。本来、近所の館山から第21航空隊所属機を持ってくるところであるが、この日は機体のやりくりの都合上これを持ってきたそうな。書かれているのはただの番号だとはいえ、テイルマストに「23」と書かれたSH-60Jを見る機会は関東ではそうないだらう。


Sh60b_02 米海軍のSH-60Bはテイルマストに「TZ」レター。カリフォルニア州NASノースアイランドに所在するHSL-45“Wolfpac”の所属機なのであるが、機体の前では厚木のHSL-51の隊員がグッズ販売を行っていた。Bu.No.で調べたら、この機体は3月にHSL-51に補充された機体だそうだ。その時はHSL-45のマーキングがそのまま残されていたのだが、今は部隊マークとモデックスが消されてちょっと寂しい(笑)。てか、半年も経つのになんでHSL-51のマーキングに塗り替えないのだらう。ちなみにHSL-45は2008年3月にHSM-75に改編され、使用機もMH-60Rに更新されているはずなので、この機体は2年の間塗装もそのままにどこかに保管でもされていたのであらうか。

F01_hentai_062 さて飛行展示である。プログラムにある『オープニングセレモニー』の前に、エライ人を乗せたUH-1Hが会場中央に飛来したのだが、その時たまたま会場に流れていたBGMが「パイレーツ・オブ・カリビアン」だったのはいかがなものか(笑)。で、その『オープニングセレモニー』(たぶんエライ人の訓示)と『新体操演技(東京女子体育大学)』は地上展示機を見ているうちに終わってしまったので(新体操演技は見るべきだった!><)、『音楽演奏(第1音楽隊)』をちらりと聞いて格納庫内を見ているうちに最初の飛行プログラム『編隊飛行上空通過』。やはりBGMにワーグナーが欲しいところだ(笑)。また7機のAH-1Sは編隊が戻って全機着陸後、すぐにまた離陸して木更津に帰っていった。次の『空挺降下』は、上空のUH-1からいつの間にか降下していた隊員がパラパラと降りてきてお終い。
F04_syoukai_029 次の『ドリル展示』は端折って、その時間で腹ごしらえ(笑)。『飛行展示』では、まず陸自、警視庁、東京消防庁の使用機が各機種1機づつ横に並んでホバリングしていたのだが、これはどうも各機種を紹介していたらしい。「らしい」というのは、ショーセンターから離れたところにいたためナレーションがまったく聞こえなかったから(笑)。まずOH-1が軽く飛んだ後、ついに来ましたアパッチたん! 見た目がゴツイので迫力はあるが、飛んだ場所がちょっと遠かったのが残念。内容的にも「あれ、もうお終い?」的な・・・。霞ヶ浦に行かんとならんのかなぁ。(^◇^;)
 次は本日のメインイベント(笑)、「災害救助行動展示」である。シナリオは2008年と同様、首都直下型地震が起きたことを想定して、東京消防庁、国立災害医療センター、警視庁、陸上自衛隊が連携して、迅速なる被災者の救助や災害の鎮圧を行うという内容。一昨年より若干内容が縮小されたような気もするし、何より陣取った場所があまり良くなくて、肝心の被災者救出シーンが全然見られなかった。(´・ω・`)



 『パラグライダー展示』が始まってウルトラライトやパラグライダーが上空を舞う中、UH-1の体験搭乗も見事に外れたので(想定の範囲内!ヽ(`Д´)ノウワァァン!!)、今年の立川はお終い。体験滑走のため飛ぶCH-47Jを横目に13時過ぎには会場を後にしたのであった。


《地上展示機一覧》
【陸上自衛隊】
UH-1J(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
AH-1S(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊第1飛行隊(木更津))
 ※飛行展示後に展示
OH-1(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊本部付隊(木更津)) ※飛行展示後に展示
UH-60JA(第12旅団第12ヘリコプター隊第1飛行隊(北宇都宮))
CH-47JA(第12旅団第12ヘリコプター隊第2飛行隊(相馬原)) ※飛行展示後に展示
LR-1(第1ヘリコプター団連絡偵察飛行隊(木更津))
LR-2(第1ヘリコプター団連絡偵察飛行隊(木更津)) ※飛行展示後に展示
AH-64D(航空学校霞ヶ浦校(霞ヶ浦)) ※飛行展示後に展示

《格納庫内展示》
UH-1J(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
UH-1J(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第2飛行隊(立川)) ※航空機整備展示
OH-6D(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊(立川)) ※用廃機、航空機整備展示
OH-6D(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
OH-6D(第11旅団第11飛行隊(真駒内)) ※用廃機、お子さまコスプレの被写体
CH-47J(第12旅団第12ヘリコプター隊第2飛行隊(相馬原))

《展示機以外》
UH-1H(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
UH-1H(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第2飛行隊(立川))
UH-1J(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
UH-1J(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第2飛行隊(立川))
OH-6D(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
AH-1S(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊第1飛行隊(木更津))
AH-1S(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊第2飛行隊(木更津))
OH-1(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊本部付隊(木更津))
UH-1J(第1師団第1飛行隊(立川))
OH-6D(第1師団第1飛行隊(立川))
CH-47J(第1ヘリコプター団第1輸送ヘリコプター群第103飛行隊(木更津))

【海上自衛隊】
SH-60J(第21航空群第23航空隊(舞鶴))

【航空自衛隊】
UH-60J(航空救難団百里救難隊(百里))
CH-47J(航空救難団入間ヘリコプター空輸隊(入間))

【アメリカ空軍】
UH-1N(374th AW/459th AS(横田))

【アメリカ海軍】
SH-60B(HSL-51[TA](厚木))

【官公庁】
EH101-510“おおぞら1号”(警視庁航空隊(立川))
AS365N3“つばめ5号”(東京消防庁航空隊(立川))

《展示機以外》
EC155B1“おおとり1号”(警視庁航空隊(立川))
ベル412“おおとり3号”(警視庁航空隊(立川))
ベル412EP“おおとり6号”(警視庁航空隊(立川))
EC225LP“ゆりかもめ4号”(東京消防庁航空隊(立川))
AS365N2“ちどり1号”(東京消防庁航空隊(立川))
AS365N3“かもめ3号”(東京消防庁航空隊(立川))

【その他民間】
ムーニーM20J(個人オーナー)
ムーニーM20K(個人オーナー)
ソカタTB-10トバゴ(個人オーナー)
セスナ172F(横田飛行クラブ)
ウルトラライト各種(個人オーナー)

※その他目に付いた装備品の画像はこちら
※オマケ画像はこちら

※正門脇に展示されていた用廃機が、60式装甲車を除いて全てなくなっていたのでビックリしたが、別のトコロに移されただけのようであった。あーよかった。


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2010.09.19

立川駐屯地防災航空祭、行ってきますた!

R0014438Dsc_3657R0014428 2年ぶりの立川でしたが、KC庁のEH101を見たのは久し振りでした。細部撮りまくり。フライトではアパッチたんが飛んでくれましたです。ちょっと大人しかったかな? 野外洗濯セット2型は初めて見ました。さすが自己完結型組織。

 詳しいレポートなどは追々。

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2010.09.12

読書録:「迷犬ルパンの大売出し」辻 真先

迷犬ルパンの大売出し迷犬ルパンの大売出し
辻 真先
光文社文庫
\485
1995年12月20日初版1刷発行

2010年9月11日読了

 辻ワールドには名探偵が何人もいるが、動物なのは彼、ルパンだけ。本書は文庫書き下ろし長編ではない、単発掲載のルパン物短編を集めたものである。単発物だけに各編でいちいちルパンや周辺の登場人物が紹介されるが、逆に初めて辻ワールドに触れる読者にはちょうどいいかも。

 何しろ短編なので、ちょっと読むとすぐに謎解きモードに入ってしまい、推理するヒマがないのが、仕方ないとはいえちょっと残念。それもなぜか犯人のほうから言い出したりする回もあったりして。まぁでも、軽くミステリーの雰囲気を味わうにはちょうどいいのかしらん。まだ暑いし。←関係ないやん

 ちなみに、各作品の舞台となっているのは渋谷区の代々木上原周辺であるが、作品が書かれた1980年代後半から1990年代に初めにかけての風景は、まだまだ長閑だったんだなぁ。

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2010.09.05

なんかスゲー進んだ気がする(レベル&マッチ1/72ハンター その9)

 結局、盆休み中に全体塗装どころか、またまた半月くらい放置プレイに走ってしまったりしたわけですが。(^^ゞ

Hunter_09a3_ その最大の理由はコクピットのマスキング方法で悩んでいたからなのですね。最初は右端のように、「テープで全体を覆って隙間をマスキングゾルで塞ぐ」という方法でやってみたんですが、これがどうにも上手くまとまらない。やってるうちに飽きてしまってフィルムスキャンに走ってしまったりしてたわけですが、8月も末になって突然閃いたわけです。「そうだ、僕らには“練り消し”という頼もしい味方がいるジャマイカ」と。やってみたのが写真の左端と中央。これが実に具合がよろしかったので、全面採用に踏み切りました。一部ウインドシールドの裏側に回り込んでしまったりもしていて、マスキングを外すときにそれがなんとなく悪さをするような気もしないでもないんですが、それはその時になったら悩むということで。

Hunter_09a1_Hunter_09a2_ マスキングが済んだ十の字たち。テイルパイプに割り箸を突っ込んでありますが、既に排気口パーツが仕込まれているので奥行きがまったく足りず、両面テープを割り箸に巻いて抜けないようにしてあります。それでも抜けちゃうんですけど。(~。~;)

1398478Hunter_09b_ さていよいよベースホワイト吹き。本体の前にまずは各機の小物に吹いてしまいます。シンガポール空軍のFGA.74Bは主翼下にサイドワインダーが4発。内翼パイロンはパーツがないのでプラ板から自作します。F.6のキット付属のランチャーを付けて一丁上がり。でもなんかランチャーの形が違うような気も。サイドワインダーもキット付属のAIM-9Bではなく、米海軍型の-9Dみたいに見えますし。(~。~;)

Hunter_09c_ とりあえず全機ベースホワイト吹きが終了。☆★のホワイトサーフェサーの缶スプレーをほぼ2本使い切りました(笑)。

 で、ここでやはり先ほどの疑問をスッキリさせようと、「ミサイルとランチャーのえらいひと」(と今勝手に名付けた(爆))Maj.AGGRESSOR師にお伺いを立ててみると、「そのミサイルは米海軍系のAIM-9D/G/Hのいずれか、ランチャーはそれ用のLAU-7/Aであるぞよ」との有り難いご神託が。(_ _")ハハーッ

Hunter_09d_ 速攻で作り直し。ミサイルとランチャーはハセガワのウェポンセットから調達します。最初に作ったパイロンは、ドイツレベルのキットのパーツのランチャーに合わせて薄くするべく0.5mmプラ板を使ったのですが、LAU-7/Aなら厚みがあるのでそれでは薄すぎます。0.5mmと0.3mmのプラ板を貼り合わせて0.8mm厚にしたものから、改めて切り出しました。ウェポンセットのランチャーは「ファントム用」と称して左右一対のパーツになっているので、これを切り離して自作したパイロンに付けてやればおk。整形したミサイルともども、このあと改めてベースホワイトを吹いてやりました。

 てことで、ようやく全体塗装開始であります。(`・ω・´) シャキーン

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