読書録:「迷犬ルパンの大売出し」辻 真先
迷犬ルパンの大売出し
辻 真先
光文社文庫
\485
1995年12月20日初版1刷発行
2010年9月11日読了
辻ワールドには名探偵が何人もいるが、動物なのは彼、ルパンだけ。本書は文庫書き下ろし長編ではない、単発掲載のルパン物短編を集めたものである。単発物だけに各編でいちいちルパンや周辺の登場人物が紹介されるが、逆に初めて辻ワールドに触れる読者にはちょうどいいかも。
何しろ短編なので、ちょっと読むとすぐに謎解きモードに入ってしまい、推理するヒマがないのが、仕方ないとはいえちょっと残念。それもなぜか犯人のほうから言い出したりする回もあったりして。まぁでも、軽くミステリーの雰囲気を味わうにはちょうどいいのかしらん。まだ暑いし。←関係ないやん
ちなみに、各作品の舞台となっているのは渋谷区の代々木上原周辺であるが、作品が書かれた1980年代後半から1990年代に初めにかけての風景は、まだまだ長閑だったんだなぁ。
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