読書録:「はるさきのへび」椎名 誠
はるさきのへび
椎名 誠
集英社文庫
\514
1997年6月25日第1刷
2011年3月12日読了
著者のいう『明るい私小説』である。題材は著者の家族。とはいえ最初の『階段の上の海』は、いきなりダンナの浮気なのである(笑)。ただ著者が後書きで書いているように、尻切れトンボ的に終わってしまっているのが残念。また子供がいない我が家的には、父親の気持ちはピンと来ないのではあるが、幸い子供の気持ちは分かるので(かつてやっていたわけだしw)、最後の『娘と私』などは学生時代の頃に接していた父親の、ワタシに対する思いを想像しつつ読んでいたのだった(ワタシは娘ではなかったがw)。「家族っていいなー」となーんとはなしに思えてしまう、そんな中編3編である。
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