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2011.04.18

読書録:「燃える蜃気楼」逢坂 剛

燃える蜃気楼(上)(下)
逢坂 剛
講談社文庫
\695(上・下とも)
2006年9月15日第一刷発行(上・下とも)

2011年4月16日読了
 
 
 

 「イベリアの雷鳴」「遠ざかる祖国」に続く、スペインを舞台に活動する日本人スパイ・北都昭平を主人公にした『イベリア・シリーズ』(巻末の解説者による)第3作。ついに太平洋戦争の火ぶたが切って落とされ、恋人であるイギリスの秘密情報部員ヴァージニアとは敵味方に分かれることになってしまった北都。中立国スペインを舞台に枢軸国側の日独と、連合国側の英米との諜報合戦(トーチ作戦の日程を巡る双方の駆け引きなど非常に興味深い)を縦軸に、北都とヴァージニアとの恋を横軸に話は進む。本書からはここに杉原ナオミという日系人女性が絡んでくる。ただの民間人なのか、それとも味方かはたまた敵か。スパイ物ならではの腹の探り合いがまた面白い。そして物語の冒頭にちらりと登場し、終盤では北都の前に現れる、第1作のラストで死んでしまった北都の妻・ペネロペに瓜二つのスペイン人女性ホアナの正体は-。第4作「暗い国境線」を刮目して待て!←もう出てるがなw

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