読書録:「ケーキの丸かじり」東海林 さだお
ケーキの丸かじり
東海林 さだお
文春文庫
\467
2003年5月10日第1刷
2011年11月3日読了
中年というより老年に差し掛かった男性が、クリスマスケーキをホールで(「丸いのをまるごと1個」という意味ね、念のため)買ってひとりで食べる、という情景は正直言って寂しく侘びしい。普通なら。しかし我らがショージ君は違う。ボクたちが出来ないことを本当にやってのける。そこにしびれる、あこが(ry
それはともかく、ショージ君が本当にエライと思う点は、それを心から楽しんでやっているというところだらう。てっぺんに載っているイチゴやサンタ人形や家を傷つけたくないあまり、まず周囲を削り取り、次にトンネルを掘る。しかし結局それでは埒があかないと見るや、意を決して正面から一気に侵略を開始する。ひとつのケーキを食べるのに、実にいろいろと考えているのだ(笑)。
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