読書録:「ヒコーキの心」「続・ヒコーキの心」「続々・ヒコーキの心」佐貫 亦男
ヒコーキの心 フライヤー号からエアバスまで
続・ヒコーキの心 ブレリオ号から極超音速機まで
続々・ヒコーキの心 アントワネット号から最強地上攻撃機まで
佐貫 亦男
光人社NF文庫
各\695
各2003年6月18日発行
2012年3月20日読了
ライトフライヤー以降「飛行機」と呼べる機械が登場したのち、古い時代から遡って現代に至る様々な飛行機をモチーフに、「ヒコーキ」に対する著者の“愛”を語るエッセイ。各巻それぞれ独立してはいるが、タイトルからして続き物なのでひとまとめに扱うことにして3巻を一気読みした。第一次大戦機などワタシは全くといっていいほど知らないのであるが、やはり飛行機マニアで知られたおおば比呂司氏のイラスト(というより「挿絵」と呼ぶのが相応しい)と相まって、その飛行機の飛ぶ姿すらなんとはなしに想像できてしまうのは、やはり“愛”あってのことか(笑)。とはいえ、特に第二次大戦機についてはやはり日独にはちょいと甘く、英米にはちょいと辛口になっているように感じられるのにはニヤリとさせられる。これは著者が第二次大戦勃発時にドイツにいて帰国できなくなり、3年間足止めを食っている間に連合軍機による空襲を経験しているからというのもあるのかも知れない。
この三部作の続編として、「飛べヒコーキ」三部作が同じ光人社NF文庫から出ている。すでに手元にあるので、これもそのうち機会を見て読んでみようと思う。
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