読書録:「砂漠の機密空域」デイル・ブラウン
砂漠の機密空域
デイル・ブラウン
訳・上野 元美
二見文庫
\952
2003年6月25日初版発行
2012年6月16日読了
今度の秘密兵器はなんだい?と思ったら無人戦闘機ときた。それを操る主人公は事故で車椅子生活を余儀なくされている優秀なテストパイロット。ソマリアでの作戦でテロリストの捕虜となった米空軍パイロットと海兵隊員(そのうちひとりは主人公と因縁浅からぬ元テストパイロット)を救出するべく、相変わらず現役のEB-52メガフォートレスは(EB-1はどうなったんだろ)無人戦闘機2機を吊して戦闘空域に向かうのである。
読みながらなんとはなしに、無人戦闘機はX-47Bみたいなのをイメージしていたのだが、大きさとか性能とかを鑑みるに古のHiMATみたいなもののほうが相応しいかもしれない。そっちのほうがカコイイし(笑)。ま、そんな外見はともかくとして、相変わらずテクノロジー万歳なお話しである。前半はスパイ事件で存亡の危機に立たされたドリームランドを如何に生き残らせるか、みたいな政治的な話が多いのだが、結局はドリームランドが開発した(いや開発中か)新兵器が大活躍することでそんな深刻な話はどっかに吹っ飛んでしまうのである。いや、明快でよろしい(笑)。今回は核兵器も出ないし、安心してドンパチを楽しめるお話しになっていた。良き哉。
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