読書録:「日本海の海賊を撃滅せよ!」クライブ・カッスラー&ジャック・ダブラル
日本海の海賊を撃滅せよ!(上)(下)
クライブ・カッスラー&ジャック・ダブラル
訳・黒原 敏行
ソフトバンク文庫
\600(上・下とも)
2008年9月29日初版発行(上・下とも)
2012年12月1日読了
「オレゴンファイル」シリーズ第2弾。とはいっても原作の刊行順では4作目で、先に邦訳された前作「遭難船のダイヤを追え!」のほうが3作目に当たるのだが、ほぼ独立した内容なので違和感はほとんどない。んで、今回の舞台はオホーツク海から東シナ海に渡る日本近海。日本海に海賊が出没、自社の船が行方不明になった日系アメリカ人の友人から依頼を受けた『コーポレーション』の会長、ファン・カブリーヨが事態の究明に乗り出すというもの。もちろんただの海賊事件で終わるはずもなく、背後に蠢く地球規模の陰謀をカブリーヨと彼が率いる「コーポレーション」社員が秘匿兵器(存在を秘密にしてるだけで兵器そのものは秘密じゃないからw)を駆使してぶっ潰すのである。
「訳者あとがき」でも書かれているように、主人公側が勝つのは当然なので読者はその過程を楽しむというのがこの手の小説。でも今回思ったのは「ロビンソンR-44ってそんなに信頼性高いのかw」ということだったり。オレゴン号に搭載されているシステムにはバックアップがないので、ひとつ壊れたら作戦自体が瓦解する可能性が高いのだけど、まぁそこらへんは「お約束」なんだらうね。あとカブリーヨの義足のとてつもない性能にも驚いてみたりw あ、それと悪モンが違法かつ非人道的手段で手に入れたモノを、悪モンの根拠地をぶっ潰したドサクサ紛れに持ち帰ること自体は否定しないけど(それを「海賊行為」とも言うがw)、それやると民間会社だけにあとで税務処理上の問題は発生しないのかな?とか思わないでもなかったり。
それはそうと、「オレゴンファイル」シリーズは初期の2作品が未訳のままになっている。読みたいと思うのはワタシだけではないだらうから、SBさんにはどうかお願いしたいものである。白戸家のお父さん早よ!w
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