« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »

2013年9月

2013.09.23

2013年百里基地航空祭(2013年9月8日)

Hyakuri2013_3 サンダバが飛べず涙を飲んだ2004年以降、百里航空祭の当日は晴れか曇りであったのだが(前日とか前々日とかに大雨やら台風やらってのはあったけど)、今年は9年ぶりに雨に祟られてしまった。実を言うと天気予報で悪天候は予想されていて、それ故に出撃をためらっていたのだが、前々日に見たジブリの「風立ちぬ」のあまりのアレさ(主に主人公役の声優のせいw)に「これは実機を見なければ気持ちの整理が付かない!」と思って行く事にしたわけなのだった。(゚∀゚)

 今年も前夜の7日2213に出発。道が空いていたので都心環状線経由で常磐道に入り、千代田石岡ICで降りてR355を東に向かい、0019に南門側の駐車場待ち行列にクルマを付ける。1時間半ほどで列が動いて駐車場に入ったのは0155(この時点で南門前で待ってる人がいたのには驚きw)。お陰で今年も0747までぐっすり寝ることができた。この間に2020年のオリンピックは東京に決まっていたらしいw



 今年は正直言ってメダマになるような展示機はない(爆)。強いて上げれば第302飛行隊の戦競塗装機くらいか。予算削減のあおりで米軍機も来ないし(ここらへんも出撃をためらっていた要因のひとつ)。地上展示機は14機種27機(緊急発進デモ用展示と格納庫内展示含む)で、種類、数ともにほぼ例年通りではあったものの、内容は去年とほとんど変わりなく(爆)。しかも米軍機いないし。エプロンの北端に1t炊事車、81式短距離地対空誘導弾(短SAM)、ペトリオット(PAC3)システム、20mm対空機関砲(VADS-1改)といった装備が展示されていたのは例年通り。一方、格納庫が1棟工事中で使えないせいで格納庫内展示は2棟だけで、しかも機種はF-4EJ改とF-15Jのみでの航空機搭載兵装紹介コクピット見学だけ。例年行われていたエンジンとかパイロット装具の展示や脚の上げ下げデモは行われず。

 飛行展示は悪天候でほぼ全てが中止(号泣)、ブルーを含む各飛行隊はシミュレーションテイクオフを行うのが精一杯。唯一百里救難隊のロクマルだけが飛行展示を行って気を吐いたのであった。



F4ejkai_senkyo03_2 ということでいちおうメダマは302sqのF-4EJ改戦競塗装機。伝統の「風林火山」をあしらった炎をインテークベーンに描き、機首には「ファントムにはこれ!」のシャークマウス。願わくば302sq伝統の「爆闘」もどこかに入れておいてほしかったぞ。(^◇^;)

 一方の305sqは、この段階では機体に特別塗装ナシ。残念無念。

 ついでに501sqは格納庫内も含めてなぜか機体の地上展示は一切ナシ。これまた実に残念だったなり。



Uh60jjsp 唯一飛行展示も行った百里救難隊のUH-60Jは自己防衛能力を向上させたいわゆるSP(Self Protection)機。隊員さんに聞いたところこの機体は昨年10月ごろに配備されたそうであるが、去年の航空祭には間に合わなかったのだらう。もちろんワタシ的にはお初だったので、後方に駐機していた非SP機との違いなどをじっくりと観察してみたり。(@_@)


T400_02 はるばる美保から参加の第41教育飛行隊のT-400はコクピットにキティちゃん。陸自のトロ、海自のリラックマに対抗してのことか!?(゚∀゚)
 


P3c_02 その海自から唯一参加の第203教育航空隊のP-3C、もちろんコクピット内はくったりと脱力(笑)。この機体、機番の「29」を利用して航空祭を言祝いでいたり(笑)。
 


F01_uh60j_08 飛行展示のスケジュールはパンフレットの画像をご覧戴くとして、それがほぼ全て中止になったのは前述の通り。悲しい。実に悲しい(号泣)。各飛行隊ともシミュレーションテイクオフが精一杯。そんな中で百里救難隊だけは渾身の救難展示を見せてくれたのが救いであった。キャビンドアにはこの日未明に決定した東京オリンピックを祝う紙が貼られてたあたり、仕事が早い(手描きだけど(笑))。

O_1nichikichisirei_02 また、「デモスクランブル」は地上部分だけ行われ、一日基地司令を務めた「いばらきスカイガイド」の中村沙織さんが押すボタンを合図に要員が機体に駆け寄って離陸準備をする、というものであった(その後はもちろんシミュレーションテイクオフだけで戻ってきたが)。よく見られなかった昨年の教訓を生かして今年は機体の左側に陣取ったのだが、最前列まで出られなかったのでコンデジを頭上に差し上げてなんとか写真だけは撮ったのだった。



O_youhai03 南門を入ってすぐのところにある『ファントムの墓場』、今年は機数が減ってはいたものの(昨年いた#302はゲートガードになったし)、中に#401がいたのにはちょっとびっくり。ついに400番台にも用廃機が出てきたのね…。(´・ω・`)


【地上展示機と所属部隊一覧】

【航空自衛隊】
F-4EJ改 (第7航空団第302飛行隊(百里))
F-4EJ改 (第7航空団第302飛行隊(百里)) ※戦競塗装、デモスクランブル実施
F-15J (第7航空団第305飛行隊(百里))
T-4 (第7航空団第305飛行隊(百里))
U-125A (航空救難団百里救難隊(百里))
UH-60J (航空救難団百里救難隊(百里)) ※救難展示実施
F-2A (第3航空団第8飛行隊(三沢))
T-4 (第4航空団第11飛行隊“ブルーインパルス”(松島)) ※6機
T-400 (第3輸送航空隊第41教育飛行隊(美保))
C-130H (第1輸送航空隊第401飛行隊(小牧))
C-1 (第2輸送航空隊第402飛行隊(入間))
T-7 (第11飛行教育団(静浜))
CH-47J(LR) (航空救難団入間ヘリコプター空輸隊(入間))
1t炊事車、短SAM、PAC3、VADSなど

《格納庫内展示》
F-4EJ改 (第7航空団第302飛行隊(百里)) ※2機
F-15J (第7航空団第305飛行隊(百里)) ※2機

《展示機以外》
F-4EJ改 (第7航空団第302飛行隊(百里))
F-15J/DJ (第7航空団第305飛行隊(百里))
RF-4E/EJ (偵察航空隊第501飛行隊(百里))
F-4EJ改 (第7航空団第302飛行隊(百里)) ※格納庫内で整備中?
RF-4E (偵察航空隊第501飛行隊(百里)) ※格納庫内で整備中?

【陸上自衛隊】
AH-1S(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊第1飛行隊(木更津))
AH-64D(航空学校教育支援飛行隊(明野))

【海上自衛隊】
P-3C(下総教育航空群第203教育航空隊(下総))

オマケの写真はこちら



 昼前頃から雨が酷くなってきたので心が折れて(笑)、ブルーインパルスのウォークダウン―シミュレーションテイクオフは見ないで帰ることに。時間が早いので『道の駅いたこ』に寄り道して鯨カレーだのねぎ鯖だのの缶詰を買い、スク水スイマーの大群の攻撃を躱しつつ(笑)東関道~首都高と走って1621にRTBしたのであった。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.09.08

百里航空祭行ってきたー

Dsc_2404

P9080280_2

Dsc_2413

P9080193

P9080236

P9080186

P9080200

 悪天候が予想されている中で行ってきましたが、やはり降られてしまって飛行展示は百里救難隊のロクマル以外すべてキャンセルの憂き目に遭ってしまいますた(号泣)。まぁでもそんな状況下でもいくつか見るべきモノはあったので、詳しいレポートは後ほど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.09.01

読書録:「とんかつ奇々怪々」東海林 さだお

とんかつ奇々怪々
東海林 さだお
文春文庫
\467
2004年5月10日第1刷

2013年8月31日読了

 とんかつ三連夜!いいなぁ憧れるなぁ(笑)。上野のとんかつ屋御三家を毎晩食べ歩くなんて、糖尿持ちの中年オヤヂには夢のまた夢なのである。とんかつは好きなだけになおさらグヤジイ。ショージ君は成人病とは無縁なのであらうか。それはそれで結構なことであるけれど。

 ま、そんなことはともかく、冒頭の「ペットを飼おう」という一編がまたいい。『お父さんが癒しを求めて飼うなら何がいいか』という観点でのペット論。毛むくじゃらをナデナデすることで得られる心の平穏、そしてペット、特に犬の従順なまなざしから感じられる相互の信頼感。さだまさしのステージトークの名作「お父さんとポチ」の世界だ。あれ、おかしいな目から汗が(ry

| | コメント (0) | トラックバック (0)

読書録:「レッド・ドラゴン侵攻!(全4部)」ラリー・ボンド




レッド・ドラゴン侵攻!(上)(下)
レッド・ドラゴン侵攻!第2部(上)(下)
レッド・ドラゴン侵攻!第3部
レッド・ドラゴン侵攻!完結編

ラリー・ボンド
訳・伏見 威蕃
二見文庫
\790(上・下とも[第1部])
\733(上・下とも[第2部])
\952(第3部、第4部)
2011年1月15日初版発行(上・下とも[第1部])
2011年9月20日初版発行(上・下とも[第2部])
2012年6月20日初版発行(第3部)
2013年7月20日初版発行(第4部)

2013年8月17日読了

 久し振りのラリー・ボンドの新刊ということで(「怒りの日」(文春文庫)以来実に11年ぶり!)かなり期待して読み始めたのだが、正直言って肩すかしを食らった気分であった。あれだけ派手に始まった中国によるベトナム侵攻が、なぜあんなにあっけなく終わってしまうのか。物語前半のキーマンとなる科学者を暗殺せんと付け狙っていた人民解放軍の将校も、なぜあんなにあっけなく暗殺を諦めてしまうのか。なんだか物語を無理矢理終息させたようで、かなり物足りない感じがした。

 とはいえ物語中の陸戦の描き方はさすがに上手く、密かに送り込まれたアメリカ陸軍軍事顧問の少佐がベトナム兵と一緒に泥まみれになりながら、人民解放軍の戦車や装甲車を吹っ飛ばす戦闘シーンは迫力に満ちていた。惜しむらくは読んでいるワタシが陸軍の兵器に詳しくない事で、兵器の名称を出されてもどんなものなのか想像できなかったり(爆)。

 …あれ、考えてみたら「怒りの日」って読んでないや。(゚∀゚)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »