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2015年1月

2015.01.24

不憫な子の面倒を見る ←なんじゃそら(スーパーモデル1/72 MB.339K その1)

 いま世界の空軍で主に使われている中等練習機(厳密な定義はしないw)といえば、ホークアルファジェットMB.339L-39の4機種になりませう。ここにT-4を充てている我が国はここでもガラパゴスでありますなw ←悪いとは言ってない、むしろそれがいい(^o^)

 ちなみにアメリカ空軍は初等練習機と中等練習機をT-6テキサンIIで統合していますが、やっぱ初心者をいきなりスポーツカーみたいな機体に乗せるわけにはいかないみたいで(我が国のT-3[現行のT-7の前の機種]ですら「軽自動車にスポーツカーのエンジンを載せたような飛行機」と言われたくらいですから)、T-52やその後継機であるT-53で適正を見たり初等訓練を行ったりしているようです。でもアメリカ空軍って、T-6の次がもう超音速高等練習機のT-38だってのがすげーロックですよねー。(^^;)

 話を戻して、このうちホーク、アルファジェット、L-39には、それぞれの機体の開発国のプラモメーカーが出した良い1/72キットが存在します。ホークはエアフィックス、アルファジェットはエレール、L-39はエデュアルドですね。ついでに我らがT-4はもちろんハセガワ様ですよ。他国で出すメーカーがあるとも思えませんけどw

 ところが、MB.339だけはそれがありません。このサイトを見てお分かりの通り、もはや化石と言っていいエアロクラブの簡易インジェクションキットか、スーパーモデル(イタリアのメーカーではあります)の古のキットしかないのです。イタリアと言えばイタレリという国を代表するプラモメーカーがありますが、なぜかこのスーパーモデルのOEMでお茶を濁しています。何故オリジナルで出さないのでせうね。(´・ω・`)

 …ということで前置きが長くなりましたが、要はMB.339を作りたければスーパーモデル一択の現状を嘆いているわけなのですよ。ホントにもー、作りにくいったらありゃしない。('A`)

Mb339k_00_ そんなわけで、スーパーモデルのMB.339Kをおもむろに作り始めたわけなのです。正月にツイッター上で我が国におけるイタリア軍研究の「最高にえらいひと」よしぞう大先生と新年の挨拶を交わした際に、「今年こそは何かイタリア物に絡みたいと密かに思ってたりしますが」とかうっかりつぶやいたのが運の尽き、「SHSでイタリア機をお待ちしております」と厳かに返されてしまったので、とりあえずネタを仕込んでみようかと。間に合わなかったらごめんなさいということで。(^^;)

 MB.339について日本語で読めるまとまった資料は存在しないので(文林堂さん世傑でイタリア機を早よ)、手持ちの洋書からこの2冊を引っ張り出してきました。フレッチェ・トリコローリ機が表紙になっているそのものズバリの本は1/48の簡イキットを出していたイタリアの FLAMS が絡んでいるようで、モデラー向けの写真集という体裁。本の中程にはそのフレームズとスーパーモデルのキットの作例も載っています。SAM誌にはMB.339Kも含めた1/72の図面。左上のパブラの椅子はもちろん載せ替え用。

 しかしMB.339Kというのはアエルマッキ社が自主開発した単座の攻撃機バージョンで、採用国がなかったので試作機1機だけで終わった機体。写真集のほうにも資料になりそうな写真はほとんどありません。仕方がないのでテキトーの極みでいっちゃいます。(゚∀゚)

Mb339k_01a_Mb339k_01b_ ということで制作開始。コクピット内とか塗ってパーツを切り出します。椅子も色を塗ってこの段階でほぼ仕上げてしまいませう。なおパネルラインは凸スジですが彫り直すのは面倒なのでやりません。そのままでなんとかしたい所存。
 
Mb339k_01d_ 胴体上面には小さなNACAダクトが左右にふたつづつありますが、場所が場所だけに凸スジで済まされてます。やっぱそれはいかがなものかということなので、ピンバイスとナイフで穴を開けます。パーツの肉厚がありすぎるのでリューターで裏側を削ってからプラ板を貼ればそれらしく見える…んじゃないかな(汗)。結構な手間ですよこれ。でもあと3回やらなくちゃ。('A`)

Mb339k_01c_Mb339k_01e_ 主翼後縁も分厚いので削ります。今回はパーツの裏側を削るという技を試してみました。表から削ると凸スジを再生する手間が増えるからです。でもこれやりにくいですね-。模型雑誌の記事ではよく見かけるこの技ですが、正直あまりやりたくありませんな。終わったらまず後縁部分だけを貼り合わせて一晩放置。インテーク内はダクトも再現されておらず筒抜けですが、開口部が小さくて中はほとんど見えないのでそのままです。脚室ものっぺらぼうですが、ひっくり返さないと見えないところは基本的に弄りません。(゚∀゚)

 胴体も早いトコ左右を貼り合わせたいのですが、エンジン排気口がこれまた中に何もなくて筒抜け。確かに見えづらい場所ではあるのですが、テイルパイプすらないのはさすがに不憫なので外径5mmくらいのプラパイプを仕込んでやりたい所存。それがいま手元にないのでまだ貼り合わせられませぬ。

Mb339k_01f_ 主翼全体を貼り合わせ、ついでに上下とか左右とかで貼り合わせるパーツを組みますた。左翼下面には丸い透明パーツを付けますが、パーツの中央が退けていたので主翼下面から飛び出させて貼り付けた後にツライチになるよう削り、磨いてからテープを貼って表面を保護してます。これ、引き込み式の着陸灯かと思ってたんですが、実機には前脚付け根に着陸灯が付いてますし、着陸時の写真を見てもこれが点いてるようには見えません。謎です。よってあとで塗りつぶしてしまうかもしれませぬ。

 翼端タンクは主翼側から出ているホゾを受けるかのような溝が入っていますが、主翼側は潔くのっぺらぼうです。何か補強でもしたほうが後々安心かも。ロケット弾ポッドも後ろが筒抜けになっていたので中にボール紙で仕切りを入れました。でもこれ一回りくらいでかいような気がしますので、ジャンクから適当な大きさのものを持ってきたほうがいいかも。

 やはり不憫な子は手が掛かりますな…。

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2015.01.20

「ユギオ」ネタ二つ目、いっきまーっす!(Aモデル1/72 Yak-9P その1)

Yak9p_00__3 HRS-1完成の勢いに乗って次行きます。モノはAモデル1/72のYak-9Pでございます。今年の静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同展示会に於ける我が「museo72」のテーマは『朝鮮戦争』。セイバー(画像検索するとこればっかだよ(^^;))やら美久15歳たん(こういう書き方するからだ(^^;))やらは誰もがやるネタだろうということで、性格がねじ曲がっているワタシ的には米軍ネタとして先のHRS-1を、北朝鮮軍ネタとしてこのYak-9Pを取り上げてみますた。なにしろこのキット、ボックスアートからして北朝鮮空軍のYak-9Pが米空軍のF-51Dに火ィ吹かしてるという勇ましいものなわけですよ。なかなかに制作意欲をかき立ててくれるじゃないですか。Aモデルのくせに。なお資料本は世傑のみです。あんまし資料見てるとたぶん完成しないし。(゚∀゚)

Yak9p_01a__4Yak9p_01b__4 とりあえず機内の色をちまちまと。ホントにこんな白っぽい色だったんですかねぇ。ロシア機だから緑色だと思うんですが。でもインストの指定がこの色なのでこれでいいのです。

 一方、脚収納庫内とかラジエーターダクト内部は色指定がありませぬ。実機写真見ても判りづらい場所なんですが、たぶん機体下面色と同じだな、と当たりを付けてどんどん塗っちゃいました。こんなマイナー機の細部なんて、オレが判らないモノは世界中どこを探しても判るヤツなんていないのだ。(゚∀゚) ←と思っておく。

 さ~て、これ静岡に間に合うのですかねぇ~。え~もでるですしねぇ~。

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2015.01.13

2015年最初のできたどー!(イタレリ1/72 HRS-1)

 新年は例によってがらんどうさんちのコレに参加しまして、都合10日で2015年最初の完成品ができましたです。

Hrs2_01_ モノはこれ、イタレリのHO4S-3です。これをデカールにある、朝鮮戦争に出たアメリカ海兵隊のHRS-2として作ります。これでウチのサークル「museo72」の今年の静岡のテーマ『朝鮮戦争』もこなそうという算段です。資料なんてなるべく見ないでサクサクと組んじゃいますよー。←とこの時は思っていたのです

Hrs2_02_ とりあえず大晦日はここまで。日付変わって元日になっちゃってますがw
 
 

Hrs2_03_ コクピットフロアとトランスミッション室の床面の工作。コクピット中央には、機首からトランスミッションに伸びるプロペラシャフトが通るダクト(赤矢印部)があるのですが、ここがパーツ成型の都合で裏側に溝があります。またトランスミッション室の床面にはローターシャフトを通す出っ張りが成型されていて、これが裏から見ると大穴になってます(青矢印部)。この部分、それそれがキャビンの天板になるので中から見上げると丸見えなんですな。てことでそれぞれプラ板とかボール紙を貼って塞ぎます。もっときちんと塞いで整形してやるといいんでせうけど、まぁ時間もないということで。(^。^;)

Hrs2_04_ 悪戦苦闘しつつ内装を組んで中に納めつつ胴体左右を貼り合わせました。機首の錘を入れ忘れて、一度貼り合わせた胴体左右をメリメリ剥がす羽目になったのはいい思い出(爆)。風防はこの段階では載せてあるだけです。

Hrs2_05_P8180112 床板というか天板というか、とにかく穴を塞いだ効果は写真左の如く。実機は写真右のようになってますので、ヨンパチ以上の大スケールで作られる方とか、ナナニでも小人サンが作業机に宿っておられる方はきちんと工作すると吉でせう。ちなみにパイロットの椅子は座面が跳ね上げ式になっているようなので、ここからもコクピットによじ登れるみたいです。

Hrs2_06_ 正月三が日で胴体とシッポをつないで、ほぼ全てのパーツの切り出しと整形が終わって全体塗装に掛かれるまでになりますた。うむ、今年はペースが速いぞw
 

Hrs2_07_ イタレリのインストに従ってメインローターとテイルローター先端の警戒色を塗り分け、機体色のシーブルー(クレオス14番を使用)を吹き始め。胴体は持つ所がないので前半と後半に分けて塗ります。

 ここでネットの海を漂っていたら「THE USMC SIKORSKY HRS DATABASE HOMEPAGE」なるサイトを発見。HRSについてそのものズバリを扱うサイトがあるとは思っても見ませんでした。ということでさっそく分け入ってみるとなんとも困った事態が発覚。イタレリが「USMC HRS-2, Korea 1953」としてデカール化した、ワタシがまさに作ろうとしている Bu.No.127795 という機体はHRS-2ではなくHRS-1であり、またこの機体は朝鮮戦争には行ったものの、1952年10月に事故で失われているのでした。要するにイタレリのリサーチは全然ダメってことですよ。('A`)

 さらに言えばテイルブーム側面に「MARINES」ロゴが入るマーキングは初期(1952年ごろまで?)のもので、後にテイルブーム直前の胴体側面に書かれるようになったのですが、初期のマーキングの頃の機体はどれもテイルブーム側面を前後に走る補強板がないわけなのですよ。なのでホントはこのキット指定マーキングにするなら、Bu.No.の機種名を「HRS-1」に書き換えるだけじゃなく補強板を削り落とさねばならないのですが、今さら知ったところでどうしようもなく。←だから先に調べろとあれほど

 やっぱ資料なんて見るもんじゃないです。(´・ω・`) ←本末転倒

Hrs2_08_Hrs2_09_ まぁともかく今さらどうしようもないことを考えても仕方ないので先に進みます。全体塗装を終わらせてローターハブやらタイヤやらを塗り分け、省略されているステップやACLなどを自作しつつエンジン部分のメッシュなどにスミ入れ。

Hrs2_10_Hrs2_11_ メインローターとテイルローターを組み立てました。それぞれ胴体の穴やシャフトに差し込んであるだけです。キャビンドアの上に付くホイストはパーツのままだと真横に伸びてるのですが、それではあんまりなので根本から切って畳んだ状態にしてます。

 次いでいったんローターを外してデカール貼り。インストの指定位置があちこち違ってたので写真を見つつ修正。赤丸(燃料給油口と思われ)と黄丸(エンジンオイル給油口かな?)はインストに指定がなかったので追加。それぞれ箱絵のカナダ海軍機には指定があるのになんでやねん。もっとも黄丸はなぜか1個しかなかったので塗ってます。Bu.No.の機種名は「2」を削って余りデカールから「1」を作って差し替えてます。ちょっとこれ、デカ過ぎですわ。(^^;)
 
Hrs2_13a_Hrs2_13b_Hrs2_13c_Hrs2_13d_ 
 
 
 
 
 ちうことで完成であります。まーなんかいろいろと困ったモノになってしまった感はありますが、とりあえずこれでヨシとしませう。

 さー、次は何にしませうかね。F-16の続きは当然として、朝鮮戦争ネタでもう1機は作りたいですねい。

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2015.01.01

あけましておめでとうございます。

2015b_2


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