2016年最初のできたどー!(ハセガワ1/72改造 NC.900)
今年も年末年始恒例、がらんどうさんちのコレに参加してまず1機完成です。この企画ももう13回目なんですねー。歳を取るわけだ…。(^^;)
お題は前回のエントリーにも書いたとおり、写真のブツであります。MGDモデルズのキットはアドミラルのFw190A-5のキットにNC.900のデカールがセットされたものですが、アドミラルのキットを作るのはAモデルの比じゃないような苦労が予想されるので、ここはハセガワのFw190A-5を使います。
とりあえず実機について。フランスは第二次大戦中に連合軍によってドイツから解放された直後、クラヴァンにあったドイツ空軍の修理施設に残されたFw190A-4/5/8の胴体と主翼、それにドルドーニュの洞窟で発見されたBMW801エンジンを使って125機のFw190を生産することを計画しました。まず1944年9月からAACr(Atelier Aéronautique de Cravant:クラヴァン航空機工房)に於いてAACr.6の名称で組み立てを開始しましたが、元々フランス人がドイツ空軍のために作った部材であったため、機体構造材がサボタージュによる破壊工作を受けていたりリサイクル金属使用のため低品質であったりしたために計画は遅れ、ようやく1945年3月1日に1号機が初飛行しました。生産はS.N.C.A.C.(Société Nationale de Constructions Aéronautiques du Centre、中央航空機製造公社)がNC.900の名称で行いましたが、結局Fw190A-4/5/8各型合わせて65機が完成したにとどまりました。そのうち14機はGCIII/5(第5戦闘航空群第3飛行中隊)“ノルマンディ・ニーメン”で18ヶ月間使用され、残る51機はCEV(Centre d'essais en vol:飛行試験センター)で使用されました。フランス空軍におけるNC.900の最終飛行は1949年6月22日でした。
参考:Non-Luftwaffe Focke-Wulf 190s(英語)
La renaissance de l'armée de l'Air 2(仏語)
…フランス語のサイトを機械翻訳を通して読むのは草臥れる…。上記の解説は間違ってるかもしれません。(^^;)
とまれ、制作開始。でも大晦日は結局全く手を付けられず。年も明けてしまったのに中袋の封を切ってすらいません。(^^;)
元日の作業は胴体を組んだだけ。主翼を組もうとしてつまずきましたが、模型仲間の『ドイツ機のえらいひと』の皆さまのおかげで解決。
十の字になりました。ついでにこの段階で残りのパーツを全て切り出して整形してから背後にある箱に放り込んだので、主翼周りの合わせ目消しやったらあとはどんどん塗装に掛かれる、はず。ドウヂャ?
なおNC.900は翼内機関砲が全廃されているので、主翼上下面にある機関砲カバーのフェアリングとか薬莢排出口の穴とかを削ったり埋めたりしてたのと、機首上面の機関砲周りのパーツの合いが思いの外悪かったので(組み方が下手なだけ?)、その整形作業にけっこうな時間を取られたなり。
胴体側主脚カバーの存在を『ドイツ機のえらいひと』に指摘されて、迂闊にも今さらながら気付いてみたり。これ、ハセガワのキットにはパーツがないし、そもそも主脚収納庫の形も違うのですな。でもアドミラルのキットにはパーツもありますし、主脚収納庫もきちんと角張ってるのです。
今さら根本的な修正はできないので、キットの主脚収納庫の端を角形になるよう削って誤魔化すことにしました。脚カバーはプラ板で自作します。ただの板ですけど(汗)。青丸は翼内機関砲の砲身のモールドだと思いますが、こんなトコ削れないので見なかったことにします。(^^;)
全体塗装開始。グレサフ吹いたらまずは下面と機首周りのライトブルーを吹きます。元キットの指定はRLM65(クレオス115番)ですが、手持ちになかったのでたまたま持っていたRLM78(同118番)にしてしまいました。(^^;)
この期に及んで胴体側脚カバーがある場合は増槽を吊せないことが発覚したので、ラック取付用に開けた穴を埋めて再度下面を塗装し直しました(爆)。なお色ですが、どうせ塗り直すならとクレオス115番を買ってきましたw 乾いたらマスキング。
上側面のRLM71ダークグリーン(クレオス17番)、主翼上面の迷彩色RLM70ブラックグリーン(クレオス18番)、脚収納庫内のRLM02グレー(クレオス60番)を、マスキングしては吹き、の繰り返しで全体塗装お終い。ヘマをしてRLM70を吹き直す羽目になったり、そのためのマスキング中に風防パーツを紛失して2時間探し回ったりとバタバタ。(^^;
スミ入れしてデカール貼りお終い。ついにホッケがフランス機になってしまいました。今回は動翼だけでなく全体にスミ入れしてみたりして。コーション類はせっかくハセガワのキットに付いてたんで貼ってしまいました。たぶん実機には何も書かれてないと思います。そもそもこのコーション、ドイツ語ですしw
フラットクリヤーを吹いてキャノピーのマスキングを取って胴体に接着、水平尾翼を付けて脚周りを組んだら完成です。都合12日も掛かりましたが松の内までには充分に間に合いました。(^^)v
ドイツ機を作ったのはチェコスロバキアのS-92(Me262A-1a)以来になりますが、ドイツ機のデザインってのはやっぱなーんとなく『エッジが立っている』という印象ですな。これにフランスのラウンデルが付いてるというのはカナーリ違和感がありますよ。作っておいてナンですが。(^^;)
…え、アンテナ線?射撃照準器?なんですかそれ。3(-_^;) エ゙ッ?
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